2023年03月29日

都会のスズメ、田舎のスズメ

三股町  

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エノキの若葉        OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

庭から見える地区公民館(田上地区集会場)のサクラも今が満開。

過去10年間以上、ここのサクラで見ている蜜吸い鳥は、ヒヨドリとメジロ、
そしてニュウナイスズメの3種である。
なぜかスズメはサクラの花にはまったく関心を示さない。うちの敷地内にいるスズメも目の前にあるサクラに来ない。
チュンチュン、サクラが賑やかだなと庭に出てみれば、ニュウナイスズメ数羽の群れが来ている。

東京で20年間住んでいた清瀬市でも、都内の日比谷公園や代々木公園でも、サクラにはスズメが来てしきりと蜜を吸っていた。それがスズメの当たり前の習性だと思いこんでいた。

今年もどうだろうか?とサクラを見上げてみれば、やはりそこにいたのは、ニュウナイスズメだった。
もしかしたら日本全国のスズメに共通の習性ではなく、地域性があるのだろうか?

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-14

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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
花柄部からもぎ取ってから、嘴でしごいて蜜を吸うと、、、、、
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

そのまま、ポイっと捨てる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  

こちらは、メス。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

頭上からはパラシュートのごとく花がクルクル回りながら落下してくる。
地面には風で落ちた花びらに混じって、柄ごとちぎられた花そのものが夥しい数転がっている。

落ちている花を拾い上げてみると、萼筒の部分が裂けている。写真ではアリが来ていた。吸い残しがあったのだろう。

「桜花を食べるスズメたち」という詳しい話が、唐沢孝一 著『スズメのお宿は街のなか』(中公新書:1989)に出ている。
スズメが花をちぎって蜜を吸う、という行動は、北は岩手県花巻から南は宮崎県都城市までと、広いエリアで多数観察されている。しかも、どちらかと言えば大きな都市や街での観察事例が多い。

私の住んでいるこの三股町の一部のエリアは、例外なのだろうか?それとも見落としているだけなのだろうか。

さて、花を物色している間に、ときおり枝先近くに巻き付いているムネアカアワフキの幼虫巣をブチンと啄んでいるところも何度か見た↓   ニュウナイスズメもこのタンパク源を見逃してはいなかった。では、スズメはどうなんだろうか?
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  
   
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トラフシジミ  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20  

うちの庭では、アブラナの花の最盛期はとっくに過ぎ、残っている花数もかなり減ってしまった。
盛大に咲き誇っていたアブラナが幕引きとなるのも少し寂しい気もするが、先週あたりから、カワラヒワが種子を啄みに来るようになった。
朝一番、ウグイスと競うかのようなカワラヒワの囀りも心地よい響だ。



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posted by やまかます at 20:18| とり