東臼杵郡 門川町
南北を日向市と延岡市に挟まれた、門川町。
昨日はその門川町の沖合い海上で「カンムリウミスズメ観察会」が開催された。
定員35名と聞き、慌てて夫婦二人で応募したのが先月半ば。受付で参加者名簿を見ると、30番目よりあとに名前があったので、ギリギリセーフだったようだ。
早めに門川町に着いたので、集合場所の船乗り場を確認してから遠見半島の遠見山展望台に上がってみた。
白く霞んだ海を眺めていると、目の前をアゲハの春型が通過していった。
「あの飛び方はオスだね。花が何か咲いていないかな?」
しばらく裏手の方まで散策していた嫁さんが、「白い花に、アゲハが来ていたよ」と言うので、その場所に行ってみれば、
花はクサイチゴで、そこへ歩み寄るとちょうどタイミング良く先程のアゲハが花に吸い寄せられるように着地した。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
遠見山展望台から見える、枇榔島。
この島は無人島で、カンムリウミスズメの営巣地となっている。繁殖期になるとこの枇榔島の周辺海域にカンムリウミスズメが多く集まってくるようだ。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
参加者は3隻の船に分乗して、枇榔島を目指して出港。港の中では穏やかだった海面は、沖に出るとうねりが高くなってきた。体長わずか24センチ程度の小さなカンムリウミスズメだから、目を皿のようにしてひたすら海面を見つめる。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
10分程度進んだところで、船縁から右手方向に3羽の姿を発見できた。最初、見つけたのは私だけだったのか、船はズンズン前へと進んで行く。しばらくして、他の方も気付いたようで、船はゆっくり旋回してカンムリウミスズメのところへ引き返した。初めて見るカンムリウミスズメは波間に見え隠れしながら漂っていた。が、すぐに潜ってしまいあっという間に姿を見失った。
このあと、カンムリウミスズメには3回ほど接近できたが、船に警戒して後ろ向きの姿しか見れなかった。
海面のうねりが大きく、船と鳥と双方が上下に大きく動くので、船上からの撮影はなかなか思うようにはいかない。
下写真よりかもう少し寄れた写真も撮れはしたが、カンムリウミスズメの姿をきっちりと捉えた写真とまではいかなった。
「来年、また観察会に参加しなくてはね」と、私。
すると「自分で船をチャーターすればいいじゃないの」とは、嫁さん。
「無茶だよ!貧乏写真家がチャーター代なんか捻出できないよ」
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO