2023年02月24日

OMシステムの「90ミリマクロレンズ」

OM SYSTEMの新しいマクロレンズをさっそく使ってみた。

M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO(下写真左)だが、これまで使っていた60ミリマクロに比べて焦点距離が1.5倍になったぶん筐体もずいぶんと太く長くなった。

マクロ比較-3244935.jpg


ところが、、、この新マクロレンズを手に取ってみれば、見た目と裏腹に拍子抜けするほど、軽い。
重量は453gで、60ミリマクロ(上写真右)の185gよりか当然重いけれど、その重さの差を感じさせない。
むしろ左手でのホールド感は安定してちょうど具合が良い、しっくりくる。

昨夜からの雨が今日も夕方まで降り続いた。そこで、室内でホトケノザやウスタビガの卵などを初撮りしてみた。

マクロ90ミリ単体15-1063572.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO  FlashQ G20U  

ホトケノザの花を、深度合成で撮影。撮影枚数は15枚、ピッチは6。この程度の倍率なら撮影距離の違いはあっても60ミリマクロと特段変わるところはない。

90ミリマクロに2倍テレコンMC-20を装着して、最大倍率(実質倍率4倍)で撮影してみたのが、次の写真。
ウスタビガの繭に産みつけられた卵だ。
こちらも15枚撮影の深度合成で、ピッチは最大の10とした。この被写体では奥行きが比較的浅いので15枚程度でもなんとかピントが全体にくるけど、例えばホトケノザの花の場合などではフォーカスブラケット撮影で60枚ほど撮影する必要があった。
さすがに35ミリ判換算で8倍という高倍率になると、カメラ内深度合成だけでは済まないケースが多いだろう。

マクロ90ミリ試写1-1062785.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-20 FlashQ G20U

下写真↓が、先日20ミリマクロで撮影した同じ卵だが、ノーマル撮影なので深度が浅い上、倍率も90ミリマクロよりわずかに低い。もっとも印刷レイアウト上ではこのくらい画面にゆとりがあったほうがいいので、普段は最大倍率より少し手前で撮影するように心がけている。
20ミリマクロとの違いで大きいのはレンズ先端から被写体までの距離(ワーキングディスタンス:WD)で、20ミリマクロではWDが極端に短く使いづらさがあったけど、90ミリマクロではWDが3倍くらい長くとれてライティングも容易になるので助かる。
ウスタビガ卵-2097805.jpg
       OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 20mm f2 マクロフラッシュ STF-8 (2月9日:撮影)

ストロボを使ったライティングでは、これまで使ってきた、自在アームに小型ストロボ=FlashQ G20Uを1灯か2灯というスタイル↓ でじゅうぶん光が回ることも確認できた。
マクロ90ミリとストロボ-3244927.jpg
       E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350 

ちなみにカメラを固定している三脚は、Koolehaoda 社のミニ三脚(TMP-223)。いつも持ち歩けるサイズ、重量で、昨年の秋から使い始めたばかりだが、けっこう使い勝手がいい。
posted by やまかます at 21:17| 機材