三股町
E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
自宅林では一番大きいクヌギ。高所で複雑に枝を展開しているが、高齢ゆえあちこち虫食いや病気だろうか疲弊して脆くなったところも多く、つい先日もすぐ足元にポトンと枝が落ちてきた。当たったところでかすり傷程度で済んだろうけど、台風など強風のときには命に関わるような大きな枝がドスンと落ちることもあるので、樹下を歩くときはつい上空を見上げてしまう癖がついた。ほぼ毎日歩いている林だからこそ細かいところまで目が届くし、心配の種も拾ってしまう。
そのクヌギの根本近くに転がしてあるこれもクヌギの朽木(数年前、台風の強風で根本から倒れた)をゴロンと転がしてみれば(直径60センチある)、その直下にカブトムシ幼虫が丸く収まっていた。朽木食いでは小柄な成虫になる傾向がある。この幼虫はどうだろう。撮影後に朽木を元に戻しておいた。
E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
朝陽を背面から受け、透けて赤く輝いて見えていた、ハラビロカマキリの卵しょう。柔らかい卵を厚く包み込んだ外壁部分がスポンジ状であることがよくわかる。
これが幹などにベタ付きだと、上写真のような輝きは期待できない。
が、しかしまてよ、と思い直した。
上写真の透けて見える理由がスポンジ構造からなのか、それとも別の要因、カマキリカツオブシムシによる食害の可能性もあるのではないか?と。これは明日、確認してみようと思う。
E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
〜かけや〜
昨日、伐採を終えたクヌギの後始末を今朝一番で行った
まずは落ちた幹から出ている小枝を手挽きノコギリで切り落とし、転がり防止策として組んでいた単管バリケードを解体し、パーツ全てを納屋に片付けた。この作業で1時間掛かった。
なお転がってしまう危険性が無いとも言えないので、2箇所に杭を打ち込んでおいた。杭は太めのホテイチクを使った。
E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350
杭を地面に打ち込む道具が、「かけや」である。
E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350
打ち出の小槌のような「かけや」は、写真のプラスティック製や木製などあり、サイズもさらに大きなものまである。
うちでは山仕事に欠かせない道具の一つだ。
2007年の春、東京のマンション暮らしからいきなり、当地、宮崎の片田舎に引っ越した当初は、目の前に迫る荒れ放題の雑木林にいったいどうやってこれを整備すればいいのかと戸惑い、色々と策を練ったりしたものだ。
しかも、人手は私独りきり。
森林組合に相談して手入れを委託するという手段もあったけれど、私が目指す林の姿は、おそらくそうした林業関連の慣習や考え方とはかなり方向性が違うだろうと思えた。
考えているだけでは何も進まない。とにかくもノコギリ一本を手にして、林内に蔓延っていたササ・タケ類を地道に一本ずつ刈り取っていくことから、私の山仕事は始動したのであった。そのノコギリ一本を買うにも、引越しの片付けもまだまだ落ち着かない中(片付くまで2ヶ月掛かった)、右も左もわからぬ街に出てようやくホームセンターに駆け込んだのも懐かしい思い出となった。
以前にも書いたと思うけど、一人でコツコツ山仕事をしているときは、必ずといって良いほど、『ロビンソン・クルーソー』を頭に思い描いている。自分が主人公になったつもりに浸りきる。そして、先日、久々に読み直そうと書棚を探してみたが見当たらない。
どうしても読みたくてたまらず、『完訳ロビンソン・クルーソー』(中公文庫)を購入してつい先日から読み始めたばかりだ。いろいろ訳本が出ているが、この訳者本は解説も充実している点で選んでみた。