三股町
花壇にいつの間にか増えたヒルザキツキミソウ。
花盛りもそろそろ終盤のようだ。
数年前、園芸店で色々な花のミックス種子というのを買って撒いたら、その中にヒルザキツキミソウの種子も混じっていたらしく毎年、花を咲かせるようになった。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
花には小さなハナバチ類がよく来ているけれど、たまに大柄なトラマルハナバチも潜り込んで蜜を吸っている。
先日(6月16日)、ヒルザキツキミソウの花から口吻が抜けなくなって、もがいているホシホウジャクがいた。
花はすでに萎れていることから、口吻が抜けなくなったのは前日だろうと思う。そっと体の下に指を添えてから引っ張り出すと口吻はすぐに抜けて、ホシホウジャクは一気に飛び去って行った。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
で、次の日(6月17日)の朝、今度は体前半分を花弁の中に埋めるようにして果てたホシホウジャクがいた。まるで食虫植物に飲み込まれたかのような凄まじささえ感じるが、花にとっていいことがあるとも思えない。むしろお互いに災難ではないだろうか?
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO Flash Q20U
ヒルザキツキミソウの花の付け根を調べてみると、長い花筒の奥までめしべが続いていて、めしべと花弁の隙間は狭くなっていた。そこにはたっぷりの蜜が溜まっていたが、狭い隙間に何らかの力加減で口吻が挟まってしまったのではないだろうか?
この光景を見て、ふと18年前、清瀬に住んでいた頃に同じような場面を観察していたことを思い出した。
東京都清瀬市野塩の空堀川沿いに続く金網フェンスに絡みついたガガイモの花で、オオスカシバが口吻をとられてもがいていたのであった。
EOS-1D MarkU EF100mmMacro (2004年8月17日)
最初は一体何が起きたのか不思議に感じたが、他にもヤガ類の一種が完全に力果てて口吻の先にぶら下がっているのを見て、ガガイモの花には罠の一種があるに違いないと思えた。
ガガイモの花の奥は狭いスリット状になっており、差し込んだ口吻を抜こうとすると挟まってしまう仕組みがあるということをつい最近になって知った(参照:多田多惠子『ようこそ花のレストラン』(2017)少年写真新聞社)。
EOS-1D MarkU EF100mmMacro (2004年8月17日)
昨日、繭作りを始めたヤママユ。繭壁の厚みが増してきた。
シュウ酸カルシウムが固形化して白い粉状になっている。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO FL-900R
2022年06月26日
ホシホウジャクの受難?
posted by やまかます at 20:36| 草花