三股町
クヌギでずっと継続観察してきたリンゴドクガ幼虫が、今朝になって姿を消してしまった。
食事のため遠出をしてもせいぜい2mほど台座から離れるだけだったのが、いくら周辺の枝を探しても見つからない。
数時間後に見ても戻っていないことから、引っ越しをしたか営繭のために移動したのかもしれない。
諦め切れずしつこく梢を探していたら、面白い格好をした行儀の良いコウチュウ(甲虫)がいた。
触角を前にまっすぐ揃えて伸ばしている。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
うん!?これは、カミキリムシの仲間の、カッコウメダカカミキリではないか。標本では見たことがあるけど生きている姿を見るのは初めて。
風で揺れる葉っぱを摘んだらその刺激でポトリと落ちてしまい、地面に落ちてはもう探すのは無理かと諦めかけたところ数十センチ下の葉っぱに着地していたのが上の写真。
メダカというだけあって、複眼が張り出しているのも本種の特徴。前から見ると頭がハート型になる。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
本種のホストはアケビということで、アケビは道路を挟んで真向かいにある。毎年、多数の果実をつけている大きなアケビだ。時間ができたらアケビを見ておこう。
歩き出すとちょこまか素早い動き。とても小さいカミキリムシ、です。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
隣のクヌギには、鳥の糞そっくりのスカシカギバ幼虫もいた。
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
リンゴドクガ幼虫がいた隣のクヌギではヤママユのでっかい終齢幼虫が1頭、まだ葉っぱを食べている。
路面に落ちてくる糞も特大になった。
4月に孵化した幼虫が3頭いて、4齢後半までは3頭とも観察できていたが1頭以外はやがて見失っていた。
ところが今日は他のもう1頭を見つけることができた。やはり生きていたのだ!
3頭目もきっとどこかにいるに違いないと思えてきた。
幼虫が育っている枝は道路の上にはみ出ているので、営繭を待ってその後に伐採を予定している。うまくいけば枝ごと繭を回収出来るはずだ。
2022年06月20日
几帳面なカミキリムシ
posted by やまかます at 20:48| コウチュウ