2022年06月11日

クヌギ朽木の虫

三股町

アシナガバエ類の気持ちになってトビムシを探してみた。落ち葉の下の前にまずはクヌギ朽木置場を覗いてみた。
朽木は3年前の冬に伐採したものでいろんなキノコや苔などが生え生命あふれる小惑星のようなものだ。
どっかりと腰を降ろしてミクロ探検を楽しめる。

アミスギタケ
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Flash Q20U

粘菌(変形菌)モジホコリ類の子実体
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 OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

体長2〜3ミリほどのカスミカメムシ科の終齢幼虫がいた。もっと小さな同種と思われる若齢もいた。

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 OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

キノコが餌になっているのかなとしつこく見ていると、口吻をあちこちに突き立てている幼虫もいた。
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 OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

種名を知りたくて成虫も探してみたらすぐに見つかり、ツヤキノコカスミカメ、とわかった。成虫の体長は4ミリ程度。

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 OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

トビムシ類は意外に少なく、2〜3頭を見たのみ。
トビムシは普段からほとんど見ようとしてなかったので、気持ちを向けてみよう。

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 OM-1 ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8  マクロフラッシュ STF-8

先日、クヌギで脱皮をしたリンゴドクガ幼虫は純白型。
で、いつまでも脱皮した場所から動かないのでどういうこと?と思っていたら、昨日の夕方になって歩き出し近くの葉っぱを食べていた。いかにも腹減った!!と言わんばかりの食いっぷり。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U

葉っぱを半分ほど食べたのち、また元の脱皮場所に戻り今日もずっとそこに留まっている。
最初、繭造りの準備かと勘違いするほど念入りに糸束で綴じていたのは、ここをねぐら=休止場所とするためだったようだ。このあともいつまでここを利用するのか見届けたい。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO Flash Q20U

〜機材のお話し〜

先月末に小さなストロボ、Flash Q20U を百均の取手付きボールに取り付けて、カメラから離した位置からライティングするやり方を試みてみた。
取手付きボールは観察会の現場で失笑を買ったが、日用品を撮影機材にさり気なく組み込むブリコラージュとも言えるやり方は自分でも楽しんでいる。

で、取手付きボールの最終的な姿はビューティデイッシュというディフューザーに仕立てる予定だったけど、少し調べてみたら既製品で大きさもほぼ同じ小径(15cm径)のビューティデイッシュ(中国のメーカーAndoerの製品)が、しかもかなり安価に販売されていることがわかり、工作意欲がいっぺんに吹っ飛んでしまいすぐに注文してしまった。
このビューティデイッシュには30度のハニカムも付属しているので、円形のスポット配光もできる。

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クリップオンストロボの発光部をベルクロで締めて固定する方式。さっそく、GODOX TT350を取り付けてみた。
TT350は小さいので留めが甘いがなんとか固定できた。

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カメラから離れた位置で片手でビューティデイッシュを構えたいので、取手としてミニスタンドを取り付ける工夫をし、超小型ストロボ、Flash Q20U を嵌め込んでみた。隙間ができるのでそこは緩衝材を詰めて調整。発光ヘッドは上方90度にチルトしてある。ミニスタンドには三脚部が収納されていて開脚して平坦地であれば据え置きもできる。

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Flash Q20U は、カメラのアクセサリーシューに取り付けたトランスミッターで発光させることができ、実際に使用してみたが光量は十分にあって狙い通りの光質を得ることができ満足している。今日の記事に載せたアミスギタケやリンゴドクガ幼虫の写真はFlash Q20U とビューティデイッシュの組み合わせで撮影した。
普段メイン機材として使うストロボはGODOX TT350だけど、予備としてあるいは身軽に動きたい時などには操作も簡単なFlash Q20U は重宝しそうだ。トランスミッターは内蔵電池なので長時間の撮影などには向かないけれど、一回充電すると結構長持ちするようだ。どの程度長持ちするかの感触を得るのはまだこれからだが、、。
片手でストロボを構えるという撮影スタイルはもちろん制限も受けるけれど、これができるのもOMシステムの小型軽量なマイクロフォーサーズカメラだからこそ。



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posted by やまかます at 22:23| カメムシ