2022年06月09日

Diptera三昧〜その3〜 プラスα

三股町

『Diptera三昧』は3回の予定だったが4回まで延長することにした。

今回の記事も先日、7日に観察した内容。
マルズヤセバエ科の一種は、以前、8年前の『ひむか昆虫記』にも載せている。

正式和名は不詳のままだが、うちの林でもこの時期になるとみることができるが個体数は少ない。
オニヤンマを探して谷津田の農道を歩いていると、うちの林のへりで交尾中の本種がいた。
交尾しているだけなら特に撮影するまでもないかとしばらく眺めていたら、交尾が解けてオスはメスの後に飛び降りた(画面奥がオス)。
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するとメスは脚で身繕いをしていたが、やおら反転してオスに近づき長い前脚でチョンチョンと何ごとか始まった気配。
オスに何かを伝えているのではないか。

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数秒間チョンチョンが続いてその後、オスが飛び立ってあっという間にまたマウントして交尾が成立。
まるでメスが催促したように単純な人間にはそう見えた。でもたぶんそうじゃないだろうか?

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

オスをおんぶしたまま向きを変えたりするも、ほぼ同じ場所に留まっているのは8年前の観察と同じだ。
交尾時間は長いようでこちらもずっと付き合っていることもできず、無い後ろ髪を引かれる思いで仕事部屋に戻った。
メスのお腹はでっぷり肥えており産卵はいつ頃だろう?幼虫はどこで育つのだろう?と想像力を掻き立てられる。

ちなみにオニヤンマは現れずじまい。

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 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

マルズヤセバエ類の配偶行動は興味深くもっと観察してみたいがいざ探すとなるといないし、その時間を割く余裕も無い。珍しくはないもののいつでも簡単に会えるDipteraでもないようだ。

〜蛾の話題、二つ〜

昨日、脱皮したリンゴドクガ幼虫だが、脱皮してから1日経たのでとっくに移動してしまっただろうと思いながら、それでも何か引っ掛かることもあるので今朝になってまたクヌギの梢を見てみた。
すると下草には脱皮殻が落ちていてやはりいないかと一旦はそう思った。
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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

 ところが梢を見上げてみれば、真っ白、美麗な姿の幼虫がいた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8

「これは一体どういうこと!?」  

紫陽花で見つけて飼育中のミスジビロードスズメ幼虫
ゆっくりながらアジサイの葉を食べ続け糞粒の大きさが急に大きくなった。
目玉模様は盛り上がっていて、ちょとした振動にも反応して胸部を膨らませるので余計に目立つ。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8 GODOX DE300








posted by やまかます at 22:02| アブ・ハエ