三股町
自宅林のほぼ中央まで降りるとササの葉先にナガヒラタアブがちょうど静止したところだった。
葉の先端がどうも好きらしい。水泳飛び込み競技で跳び板に後ろ向きに立ったようなもので、これだと確かにすぐに飛び立つことができる。それとも別の理由?
静止している時は翅を重ねて閉じている。頭部複眼の形状からメスとわかる。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
こちらの気配に反応してフワリと舞い上がるもまるで磁石で吸い寄せられるかのようにすぐさま近くの葉先に着地する。飛び立ったところをファインダーに捉えたくとも次の着地までがあっという間で短い。簡単そうでこのフワリを撮影するのにえらく手こずってしまった。レンズのフォーカスはマニュアル(M)で。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
何度も何度も舞い上がってもらうことになってヒラタアブはイラついたのか?、しまいには高所へと飛び去ってしまった。
すっかり嫌われてしまったかと思いきや、頭上からプ〜〜〜〜ン という羽音が聞こえてくる。
見上げてみればヒラタアブが地上高2メートル付近をホバリングしていた。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
ホバリングしながら他の虫が視界に入ると猛烈に追いかけてはまた戻ってくる。実に忙しい。一箇所での滞空時間は短いけれど、稀に数秒間ぴたりと止まってくれる。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
この占有飛翔と言える行動はオスのみが行うと思うが、先のメスとは別個体だろうか。
これまでヒラタアブ類の訪花以外でのホバリングはよく見ていたけれど、性別まで確認したことが無いことに改めて気付いた。ホバリング占有飛翔から相手を見つけて交尾に至る場面もまだ見たことがない。
ちなみにこの日、すぐ近くにぶら下がっていた、ガガンボモドキの一種。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350
和名が示すように外見はDiptera(ハエ目)のガガンボにそっくりだが、ガガンボモドキ類は、シリアゲムシ目(Mecoptera)に属する。垂れ下げた後脚で小昆虫を捕らえるようだが、まだその狩の様子は見たことがない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー上記記事内容はすべて、6月7日(午前9時〜10時)に撮影。
〜蛾の幼虫〜
先日、繭作りの準備をしていると思ったリンゴドクガ幼虫は、今日の午後になって、脱皮を終えていた。つまり、葉っぱを糸束で綴じ合わせていたのは繭作り準備ではなかったようだ。脱皮に先立ち台座糸を入念に吐いて準備したのだろう。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8
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2022年06月08日
Diptera三昧〜その2〜 プラスα
posted by やまかます at 19:59| アブ・ハエ