三股町
『Diptera 三昧』と称して、Diptera(ハエ目、双翅目)の虫を3回連載の予定。
この時期は虫がとても多く少しフィールドを歩いただけで、庭に出ただけで、次々と顔ぶれの違う虫に出会う。
特に先日からアシナガバエの一種にこだわっていることもあってか、やたらハエ目に気持ちが向いているようだ。
今日一日分の観察内容を3回に分けて書いてみることにした。
まずは、今朝一番、玄関の門灯に止まっていた、オオハチモドキバエ。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro マクロフラッシュ STF-8
まるで白バック写真のように見えるけど、門灯の白色アクリルカバーの角っこに止まっている状態。
本種は灯りによく飛来するようだが、灯りに来たのはうちでは初めてのことでちょっと驚いた。
数カット撮影している最初は大人しくしていたが、カメラアングルを変えようとした矢先、プイッと飛び立ち私の胸元にぶつかってから屋根の庇を越えて空の彼方へと消えてしまった。おとなしかったのが嘘のように活発な動きだった。
本種を過去に撮影したのは14年前のことで(5月17日、2008年)、ご対面は本当に久しぶり。↓
本種の属するデガシラバエ科は捕食寄生性と言われており、幼虫はコウチュウ目やハチ目の成虫に内部寄生するらしい。
寄生している様子を一度は見てみたいものだが、果たしてどんな努力をすればいいのだろうか。
〜蛾の幼虫〜
サルトリイバラの蔓にいたのは、モモイロツマキリコヤガの若い幼虫。
この幼虫を初めて見たのは東京都町田市だったと思う。だからかなり以前のことで、その後、うちの食堂の出窓に成虫の綺麗な死骸が転がっていたりして、普通種でどこにでもいることを実感した。
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
〜機材のお話〜
先月末から使い始めた、FlashQ20U のスレーブ機能の感度がかなり高くて、ちょっとした外光に反応して、撮影前から発光してしまう。
今朝も薄暗い林の中で、本機をスレーブ機能で電源ONした途端、木漏れ日もそれほどでないにも関わらず、パッカパッカと連続空焚きを繰り返した。
あまりにも空焚きが多発するので改善策を施してみた。まずはティッシュを重ねてセンサー窓に被せたところ、明るい外でも10枚重ねで空焚きがほぼほぼ無くなった。ティッシュの代わりにカップ麺の容器壁を切って貼り付けてみると(上写真画面右)これもほぼほぼ空焚きを回避できた。それでメインストロボの発光に反応してちゃんと同調発光できる。
ただし、どうもシールドの効果はほぼほぼであって空焚きの不安が完全には拭えない。
小さくて取り回しはいいのだが、無線通信スレーブ発光の安定性に慣れてもいるので、無線通信発光の機能だけを使うか、あるいはクリップオンストロボとしての使い方が無難な気もしている。
2022年06月07日
Diptera 三昧〜その1〜
posted by やまかます at 21:52| アブ・ハエ