2022年05月25日

ホリカワクシヒゲガガンボ、ふたたび

三股町

昨夜灯りに飛来したキマダラコウモリ

見つけた時は玄関の外壁に止まっていたが体に触れるとすぐ飛び立って、サクラの梢に落ち着いた。はねが半開きになっているのは着地した直後のためで、落ち着いて静止しているときは葉巻の如く胴体を包むようにはねを閉じている。例年、この時期に飛来するけれど少ないのか一回限りだが、個体数が多いコウモリガも灯りにはあまり来ない。

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 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 2灯

ネコノチチに飛来したコガタスズメバチをしばらく見てからクヌギに移動する途中、ヌサオニグモの網糸に絡められたヒゲコメツキのオスを発見。しばらくは食糧に不自由しないだろう。

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  OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX

台場クヌギの前でしばらく佇んでいると、枝葉の間を敏捷にすり抜けるようにして舞うガガンボがいた。いかにも探しものをしている様子に見える。昨日見つけたホリカワクシヒゲガガンボで、オスのようだ。
さらに2頭、3頭と目まぐるしく飛び交うようになった。

「おや!?みんなオスかな?」

飛んでばかりいるので網で捕らえてみると、最初の1頭はメスだった。
そこでさらにもう1頭網に入れてみると、今度はアンテナが大きいオスだった。網に一緒に入れてしばらくそのままにしておいたら交尾していたので室内に持ち帰り撮影してみた。
本種の雌雄を揃って見るのは初めて。写真画面右がメス。
胸部の色は個体差があるようで、メスは黒いけれどオスのように赤色のものもいるようだ。

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 OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX DE300 2灯 

オレンジと黒のコントラストが目を惹くホリカワクシヒゲガガンボ。ハチに擬態しているような本種のことを知ったのはつい最近のことで(実際、今朝は泥バチ類も一緒に飛んでいていかにも紛らわしかった)、それまではよく似ているベッコウガガンボと混同していたかも知れない(昨日はベッコウガガンボのことをついクチキガガンボと誤って書いてしまったけど)。

本種を知るきっかけは、昆虫写真家の森上信夫さんのブログ記事だったのだけど、偶然にも、本日発売になったばかりの森上さんの新著『虫のオスとメス、見分けられますか?』(ベレ出版)にも、雌雄の区別として写真が掲載されている。

本書は普通種を主に取り上げているけれど、普通種であっても雌雄の区別についてはあまり知られてなかった情報がいくつも詳しく紹介されている。昆虫の体のどこに注目して観察すれば雌雄の区別ができるか丁寧な解説と、いかにも虫好きの心に突き刺さるウィットに満ちたコラム記事など、森上さんらしい本に仕上がっている。

さてさて、、、、、

庭のビワの実を4個収穫して一個だけ(写真画面左下)試食してみた。皮はツルりんときれいに剥けた。まだ酸味が強めだけど甘くて美味しい!
残る3個はしばらく熟成させることにした。
今年はカラスに全部持って行かれないよう気をつけたいが、あちらも毎日のように偵察に来ている。
30センチほどだった実生幼木を移植して13年目のビワである。今は屋根を越す高さの立派な成木となった。
宮崎に移転してきた私たち家族の暮らしと共に成長したビワだけに思い入れもひとしお。

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posted by やまかます at 20:54| アブ・ハエ