2022年05月17日

赤い髭長蛾〜ベニオビヒゲナガ

三股町

日中、林縁の梢で休んでいるゲンジボタルの数が日に日に増えてきた。

ホタルのシルエットを仰ぎみているうちに、ベニオビヒゲナガのオスも見つかった。

過去の観察を振り返ると、概ね5月の半ばから末にかけて目撃しており、それ以外の時期では全く見ない。見つかる場所も林内か林縁であり、樹上に佇んでいることがほとんどで、明るい草地にはまずいない。花などで吸蜜する姿や何らかの採餌行動の観察も皆無だ。
学研の日本産蛾類標準図鑑によると本種の食草はわかっていないようだ。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 GODOX TT350 

ベニオビヒゲナガは敏感で迂闊に近づくと逃げられてしまうことが多い。望遠レンズで撮影したあと、そっと枝ごと引き寄せて短焦点マクロレンズで再度撮影しようとしたが、やはり逃げられてしまった。

諦めきれずに梢をあちこち探していると、クリの葉裏にリンゴドクガの若い幼虫がいた。
他にもいないか卵殻などないか?とさらに探してみたけれど、成果無し。
このまま時々、成長の様子を見てみたいとは思うが、昨日載せたヤママユ3兄弟は今日になって3頭とも忽然と姿を消してしまった。予想通り高い梢に移動して見つけづらくなったのだと思う。天敵の脅威もある屋外で継続観察するのは難しい。

0517リンゴドク-3174122.jpg
 OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOX TT350 

ノアザミでカラスアゲハのメスが吸蜜していた。よほど飢えているかのようで花から花へと休む間もない。ノアザミの群落ではモンシロチョウとモンキチョウがこれも入り乱れるように飛び交っていた。

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 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 

午後5時過ぎ、仕事部屋でパソコン作業を見守っていると、窓の外にアシナガバチのシルエットが見えた。

角材の表面を削って巣材を集めている。この場所の角材はよほど削り易いのか巣材に適しているのか、毎年必ずアシナガバチが通ってくるので、すっかり削り跡が模様になって残っている。
写真は口いっぱい巣材を咥えて、飛び立ったところ。

で、午後8時、、、、、、、、。

暗くなった外から、カリ、カリ、カリ、、、、と音がする。
今夜はなんだ!? と懐中電灯で窓越しに照らしてみれば、ネコが角材で爪研ぎをしていた。
なるほど、角材の下の方は見ていなかった。

0517アシナガ-5177163.jpg
 OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO



posted by やまかます at 20:46|