2022年05月13日

騙されました、、いや老眼ゆえ

児湯郡 木城町

雨の中『木城えほんの郷』を訪れた。昨年の11月以来だからほぼ半年ぶりになる。
今日は今月末に開催を予定している「春のむしむし探検隊」のスタッフ打ち合わせだった。

えほんの郷の少し手前の河川に掛かっている「一歩橋」からの展望。
一歩橋はまさに一歩踏み誤ると、数十メートル下へと転落する恐怖橋。

0513ベッコウハナアブ-031788.jpg
 E-PL2  M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

ツクシノイバラの花で、気温が低いせいかじっと固まっていたマルハナバチ。
てっきりそう思い込んだまま撮影して、帰りを急いでいたので画像チェックもそこそこ。

0513ベッコウハナアブ-031800.jpg
 E-PL2  M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8

自宅に戻ってパソコン画面で開いてはじめて、「アレ〜!? ベッコウハナアブ」と気づいた次第。
撮影時に背面モニターを使ったのもいけなかった。

さて、ベッコウハナアブは過去にも何度か見ているけれど、一番印象に残っているのは、愛媛県小田深山でニホンミツバチ養蜂を撮影した時のこと。
おそらく産卵のために飛来したか、それともそこで誕生したか、ニホンミツバチの巣箱に本種が止まっていたのである。

振り返ってみると、過去に撮影したのは全てフィルムカメラで、デジタル写真は1カットも無いと思う。
大きさもそこそこ、老眼を欺く見事なハチ擬態のベッコウハナアブ。これを撮影しておいて、それを忘れるなどということはまずあり得ない、、、、、と思う。

0513ベッコウハナアブ-031804.jpg
 E-PL2  M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8  ( 木城えほんの郷、池に浮かぶ野外ステージ、田んぼ )

昨夜、午後9時過ぎころ、仕事部屋の外から、カリカリカリと外壁を擦るような音が気になっていた。
「はて?何だろう、何者だろう?」

しばらく経っても怪しいカリカリ音は止まないので、長靴履いて外に出てみた(夜はマムシに用心してサンダル履きでうろつくことはしない)。
外壁を懐中電灯で照らしてみればすぐに音の正体がわかった。

0513マイマイカブリ-5123738.jpg
 OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14 GODOX TT350

「え!? マイマイカブリのしわざ、だったの〜」

アナグマの姿を想像していたので、意外な光景に肩透かしを食らった。
マイマイカブリは咥えたカタツムリを垂直方向に釣り上げようとして、ずり落ちるたびにカタツムリの殻が外壁を擦る音だった。なぜに高い場所へ行こうとしていたのか?
理由はよくわからないけど、マイマイカブリにとってカタツムリの体重は持て余すほどあったようだ。
外では音はほとんど聞こえないのだけど、屋内ではなぜかよく響いていたのだ。

訂正:下線部の記述に誤りがあったので訂正します。

後日、ポジ写真を調べてみると小田深山で撮影したのは、シロスジベッコウハナブであった。
写真スリーブ袋のラベルには「ニホンミツバチの巣箱に飛来した。10月2日1996年」と書き記してある。
写真では確かに巣箱の出入り口に構えている。
0516シロスジ-1002.jpg
撮影地:愛媛県 内子町(当時は小田町) 吉野川 (ポジ写真より)

さらに同年9月19日に撮影したシロスジベッコウハナアブの写真も出てきたが、スリーブにもフィールドノートを見直しても撮影場所の記載が無い。おそらく通い慣れた近場のフィールドであったかと思う。

0516シロスジ-0919.jpg
 (ポジ写真より)


posted by やまかます at 20:57| アブ・ハエ