三股町
午前6時15分、リビングの室温は13℃あった。これなら暖房も要らない。
それではと、午前8時半にコナラ樹液を覗いてみれば、オオスズメバチのワーカーが1頭来ていた。
腹部をキュンキュンと収縮させて樹液を吸い上げている様子。
ところが正午前頃から冷たい北風がしだいに強まり、急に気温が下がり始めた。
どんより曇っていて窓の外は寒々としている。普段昼間は使っていない暖房を入れたほど。
午後4時半、もう一度コナラ樹液を見に降りてみるとハチの姿は無かった。
「こんなに寒いんじゃあ、無理だよな」と戻りかけたとき、
ブイ〜んとオオスズメバチが飛来し、目の前の枝にぶつかって地面に墜落した。
「ホラ、言わんこっちゃない」
けれどオオスズメバチは落ち葉の上で平然と触角を拭ったりし、そのうち徐に飛び立ち、樹液に無事着地。
しっかり樹液回収作業を始めた。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
飛び去るまで見届けるつもりが、こちらが寒くて根負け。
「スズメバチにこれほどの耐寒能力があるとは!?」と呟きながら退散。
きっと山の方では雪がチラついているに違いない。
ふと窓から庭を見れば、クヌギの枝にクリオオアブラムシのコロニーと卵塊が見えた。産卵を終えてまだ日が浅いようだ。
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS FL-900R
クリオオアブラムシの母虫はこのまま死んでしまうが、卵で越冬して翌年クヌギの芽吹く頃には一斉に孵化する。
びっしりと産みつけられた卵は、シジュウカラやエナガなど野鳥たちの貴重なタンパク源にもなる。
2021年12月17日
寒風にもめげず、オオスズメバチ
posted by やまかます at 19:48| ハチ・アリ