2021年12月11日

刺さない、刺せない、オオスズメバチ

三股町

霧の濃い朝だった。

午前8時半

網を張っているジョロウグモはもう数えるほどに少なくなった。
その網はどれも、グズグズになっている。
水滴-2117342.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14
水滴-2117353.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-14

昨夜、コナラ樹液にはオオスズメバチ3頭が居残っていて、そのうちの1頭は、オスだった。

そこで手掴みで捕獲、、、、、と言いたいところだが、以前見間違いをした苦い経験もあり、慎重に捕虫網で採取して、スタジオで撮影してみた。

オスに毒針は無いが、それでも人が近寄ったりするとお尻をグイッと向けて、メス同様に「刺すわよ!!」というポーズをとる。姿はメスとそっくりなのだから、知ってはいても思わず身を引いてしまう。
オスの威嚇はあくまでも疑似行動に過ぎないけれど、こんな仕草をとるオスを見ていると、人の社会でも何だか似たような光景を思い浮かべそうだ。

樹液とアリ-111465.jpg
OM-D E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro GODOXDE300+GODOX TT350

オスの特徴は、メスに比べて、触角がより長いこと、複眼の頭部に占める面積が大きいこと、腹部末端が尖ってないこと、、、などなど、細かく観察すればいくつか区別点がある。それらを素早く総合的に判断できれば、雌雄判別は難しくは無い、はず。
さて、写真のオスは新女王と交尾を済ませることができたのだろうか?そこが肝心なことなんだけど。
オスの使命はそれだけのようだし。
posted by やまかます at 21:15| ハチ・アリ