2021年12月03日

クヌギカメムシ詣

都城市 神柱公園

「神柱公園」は、JR日豊本線「都城駅」から徒歩10分程度の街中にある。

公園の中央には川が流れ、カワセミやアオサギ、そして季節によってはギンヤンマ、コオニヤンマなどの姿もよく見る。
クヌギの大木が数本あり、そこには毎冬、多数のクヌギカメムシが集まってくる。

昨日と今日の午前中、クヌギカメムシの様子を見に行ってみた。

写真中央の黄葉がクヌギ大木。 右には、エノキ。
ヒメクダマキ-3025268.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 

クヌギの樹幹を上がったり下がったりするオスは数頭いるものの、お腹の大きなメスは1頭を見たのみ。
交尾カップルも産卵メスも全く見当たらない。
卵塊は一つだけあったので、交尾や産卵のピークはこれからだろうと思う。

クヌギカメムシ-020048.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

例年、産卵ピーク終了期にはクヌギの根元には夥しいクヌギカメムシの死骸の山ができるけれど、
昨日、今日と見つかる死骸はどれもヒメクダマキモドキだった。
クヌギの根元周囲に散らばっていた死骸と弱って佇んでいた個体をザッと集めてみた。実際にはもっといたと思う。
とにかく公園の地面や樹幹に緑色のヒメクダマキモドキがやたらといるのである。

死骸-3025183.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

クヌギ以外ではクスノキとナンキンハゼ(いづれも大木)の根元にも死骸が多く、コンクリート路面では通行人によって踏み潰された死骸も目立っていた。

一方、動きは鈍いもののクヌギの樹幹で産卵中のメスもいた。
最後の力を放り絞って、、という勝手な想像だが、なんだかとても大変そうに見えた(見えただけかも)。
ヒメクダマキ-3025285.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

死骸や弱ってじっと佇んでいる個体は、おそらくはこのところの冷え込み、低温に晒されたせいではないだろうか?

ハクセキレイが弱ったヒメクダマキモドキを啄んで、何度も振り回して解体しながら飲み込んでいた。
鳥にとっては食べきれないほどの食料が目の前に転がっているわけだ。モズなどもきっと早贄に立てているに違いない。

ガードレールでじっと佇んでいた、オス。
そこへ芋虫が、、、、

ヒメクダマキ-3025307.jpg
OM-D E-M1 MarkV M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO GODOX TT350

ハマキガ類の一種だろうか? 人工物の上に葉っぱらしきものを見つけて、
まさに漂流者が無人島を見つけた時のごとく、喜び勇んで這い上がろうとしたものの、
この後、邪険に脚で払われてしまった。

木陰でじっと私の様子を窺っていた、ネコ。

カラスザンショウ-2036399.jpg
OM-D E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

地面にしゃがみ込んだり、木に寄りかかっては撮影している私は、「なんだか変なヤツ」だったかも知れない。
posted by やまかます at 18:25| カメムシ