三股町
立ち枯れて倒木となっていたアカメガシワ。
その樹皮はボロボロと自然に剥がれていて、残っている樹皮をめくってみれば、アカハネムシ類の幼虫が潜んでいた。
尾突起の形状から、アカハネムシ(P.vestiflua)かと思う。
高さ45センチほどのケヤキ立ち枯れは手でゆすると、あっさり地面に転がった。
太い根っこをナタで割ると、クワガタムシ幼虫が入っていた。
まだ小さいが、ノコギリクワガタだろう。
近所のスギ伐採池の縁に切り残されたスギの一本には、樹皮下にオオトビサシガメが潜んでいた。
秋は何処へやら、今日は肌寒くて冬の虫探しとなった。
以前、スギ伐採池で切り残された杉のことを書いたけれど、先日、新たな情報を得ることができた。
伐採地一部の地主の方からの情報で(伐採地は数区分あって所有者が複数いる)、その方によると、私がAからBと写真で示した数本のスギの生えている土地区分については、土地の所有者が特定できないそうだ。そのため、所有者の了解もなく伐採するわけにもいかず、そのまま放置されているということだった。
この先、所有者が分からないままではスギは限りなく成長を続け(保守管理は一切行われていないし)、風倒木となる危険性を孕むのは必至。狭い道路を挟んですぐ目の前に立ちはだかる大杉に恐怖感を抱くのはごく当然のことだが、かと言って今の日本の法律では、万が一倒木被害が生じたとしても何の手立ても保証もなく、訴訟を起こす事もできない。
参照文献:吉富博之・甲斐達也(2015)「日本産アカハネムシ科の幼虫とチェックリスト」SAYABANE N.S. No.18
〜使用機材〜
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
FL-LM3+自作ディフューザー