2021年09月30日

寄生産卵

三股町

以前、犬小屋があった場所のすぐ隣にチカラシバが生えている。
チカラシバ-9300408.jpg

犬のチョロが生前、このチカラシバの根元にリードが巻き付いてしまい、身動きが取れなくなることがしばしばあった。
なので、毎年、秋の終わり頃には早々と根元からバッサリ刈り取っていた。束になった根元はガッチリ頑丈で草刈り機の刃を跳ね飛ばしそうなほど。刈り取りには意外と手こずった。
そんなことも、今では思い出の一つに過ぎなくなった。

今日はよく晴れたけれど、PCR検査や荷物のパッキング、来客の応対、企画撮影とこなしているうちに、すぐ夕方になってしまった。
午後4時45分。
庭のノイバラにアカスジチュウレンジバチの幼虫が多数群れていて、単独でいる幼虫に寄生バエが向き合っている姿が目に入った。
「うん!?これは産卵だな」
アカスジチョウウレンジバチ-9300442.jpg

背面からではわかりにくいので、サイドに回り込むと、
アカスジチョウウレンジバチ-9300473.jpg

寄生バエの産卵管が長く伸びているのがわかる。
ハチ幼虫の首筋(頭部付け根)あたりに何度も、産卵管を突き当てていたが、産卵したのかどうかまではわからない。
産卵を受ける側の幼虫は、さして困った風でもなくただじっとしているだけ。
しばらくして、寄生バエが飛び去ると、何事もなかったように葉っぱを食べていた。
アカスジチョウウレンジバチ-9300654.jpg


弱々しい、キリギリス(ニシキリギリス)の鳴き声が2箇所から聞こえていた。
もうこれが最後です、と言わんばかりに掠れた鳴き声で、顔の表情もお疲れの様子。
ニシキリギリス-9300436.jpg


だらだらと羽化が続いていたツチイナゴだが、幼虫の姿はめっきり減ってきた。
夕日をたっぷりと浴びながら、触角の手入れ。
ツチイナゴ-9300633.jpg


目の前でクヌギの枝先にピタリと張り付くように静止した、ウスバキトンボ
ここが今夜のねぐらだろうか?
ウスバキトンボ-9300418.jpg



〜使用機材〜
OM-D E-M1X
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20
GODOX TT350
posted by やまかます at 19:35| ハチ・アリ