三股町
午前8時過ぎ。
駐車場の路面は昨夜の雨で一部濡れており、そこにオナガアゲハのオスが来ていた。
オナガアゲハは年に2、3回目撃できる程度で、数は極めて少ない。つまり、我が家では稀少なアゲハチョウである、ということを出勤間近の嫁さんに説明しているうち、オナガアゲハは飛び去ってしまった。
「逃げてしまったじゃない」と嫁さん。
「大丈夫、必ずまた戻って来るよ」
私が断じた通り、嫁さんが出勤したあと、しばらくしてオナガアゲハのオスは舞い戻ってきた。
路面に染みた程度の水分に、一体どれだけの養分が含まれているのだろう?時間を掛けて何度も何度も吸水を繰り返していた。
私は路面に腹這いになってカメラを構えた。
時折、飛び立っては日光浴も行う。サービス満点と言えようか。
今年はあちこちのフィールドに出掛けることはほとんどなく、自宅フィールドでの観察、撮影が多い。
けれど今日は買い物ついでに都城市の公園を久しぶりに訪れた。ピンポイントの観察だから滞在時間はわずかに10数分。
姿を見たのは今夏初めての、アブラゼミ。
そして、意外な場所、ガマの葉に産卵された、キマダラカメムシの卵塊。近くにハンノキやコナラはあるけれど、孵化幼虫たちがそこへ至るには、かなりの苦行になるに違いない。