2021年07月03日

出水市のオオアブラギリとオオキンカメムシ

鹿児島県 出水市

「出水市ツル博物館クレインパークいずみ」で本日から7月25日まで開催されている、田中博さんのトンボ写真展『水辺の詩』に出掛けた。うちからの所要時間は約2時間。
出水市は初めてだし、今日は田中さんの講演もあったので是非にと予約をいれていた。
午後1時から1時間の講演後、観察会だったが、このときまで降っていた雨がピタリと止んでいた。
どうやら、田中さんはとびっきりの「晴れ男」らしい。

午前中、出水市に入ってすぐ山中の道路沿いに、オオアブラギリが生えているのが目に入った。ちょうど結実している。アブラギリとは一目で雰囲気が違うことに気付いた。葉の付け根(葉身基部)の腺に柄がないので、やはりこれはオオアブラギリだろう。
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これなら必ずいるはず、とさっそく梢を眺めていると、果実で吸汁するオオキンカメムシのメスがいた。
ほかにも3頭いたが、すべてメスだった。
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宮崎のフィールドでの産卵期は7月後半だけど、今年は少し早いのかもしれない。
メスたちは、産卵のためにここのオオアブラギリにやって来たことは間違いない。おそらく交尾はもう終えているのだろう。
オオアブラギリが並んでいる辺りは照葉樹の森に囲まれており、アカショウビンのさえずりや、アオゲラのドラミングの音色が心地良かった。
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道路沿いに並んで生えていた、オオアブラギリ。

posted by やまかます at 17:50|