三股町
午前6時過ぎ。クワの葉にすじ状の「しわざ」。
しわざの主は、キボシカミキリだ。
数日前から毎朝、ここで会うことができる。私の姿に驚いて飛んで逃げたこともあるけれど、次の日にはまた戻って来る。
庭のユズの果実はまだ1センチ程だが、順調に育っている。ユズの茎には白い齧り痕の「しわざ」があちこちにあり、すぐにゴマダラカミキリのオス、そしてメスが見つかった。
ヤマアジサイの葉上から飛び立ったのは、メスの方だ。
人工池の脇に生えているササは裏で、キマダラカメムシの孵化幼虫が円陣を組んでいた。
孵化幼虫たちは、卵の表面に付着している腸内細菌入りの粘液を吸汁しているのだろう。
これは産まれて最初に行う、大事な儀式とも言える。
キマダラカメムシのホストの植物種は広汎だ。それにしても、いづれ2齢になるとササから移動しておそらく近くにあるクヌギやコナラ、クワに移動するのだと思う。ホストからわざわざ離れた場所に産卵する習性は、ホオズキカメムシなどではよく見られる。