2021年06月18日

草むら合唱団

三股町

明るい草はらから、シリシリ、シリシリ、シリシリ〜♪、という音色が聴こえる。
音色はすれど姿は見えず、のことが多いけれど、岩になりきってジッと佇んでいると、向こうから姿を現してくれた。
ヤブキリのオスだ。
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もう今の時期にヤブキリの幼虫を見つけることは難しくなっている。一方、キリギリスの方はまだオス成虫を一度目撃しただけで、幼虫の姿の方が圧倒的に多い。
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ヤブキリの鳴き声に似ているのが、ヒメギス
写真では、右のオスがしきりと鳴き続け、左のオスはジッと聞き役に徹していた。
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ヤブキリ、キリギリス、ヒメギス、とも警戒心は強く、人影には敏感だからなかなか近寄らせてくれない。なんとか接近できたと油断してカメラを構えると、そのわずかな動作だけでも、ピョンッと跳ねて藪の中に逃げ込んでしまう。

チガヤの葉で休んでいたササグモのメスのところへ、オス(写真画面下)が近寄っているところを見つけた。
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オスはメスとの距離をじわじわと詰めていく。
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いよいよ、脚の先端が触れた途端、オスは一気にメスの体に飛び乗った。
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と、次の瞬間、メスが猛然とオスを跳ね飛ばし、オスは地上に落下してしまった。
一体何が気に入らなかったのだろう?





posted by やまかます at 20:57| バッタ