三股町
昨日の日没風景(午後6時52分)。
と、いうのも今日の日没時は曇り。日中はよく晴れて夏日だったのに、夕方から急に雲が湧いてきた。
さて、、、、、
『虫のしわざ観察ガイド』(文一総合出版)、『虫のしわざ図鑑』(少年写真新聞社)の両書とも、載せようと頑張ったものの、成虫や幼虫など、しわざの主の撮影ができず掲載を断念した種類がかなりある。
セモンジンガサハムシもその一つ。
セモンジンガサハムシ成虫が残す食痕のしわざは、特にリンボクの葉っぱでは派手でとても目立つ。いやもう無茶苦茶、目立つ。誰もが「なんだこれは!?」と一目でそう感じるはずだ。
最初に食痕を見た時これは是非「虫のしわざ」本に載せようと張り切った。できるなら、成虫だけでなく、幼虫のしわざも合わせて載せる予定だった。しかし、幼虫の撮影がどうしてもできないまま見送ることになってしまった。つまりボツになったわけだ。
昨日にも書いたように、セモンジンガサハムシの卵と幼虫が、仕事部屋のすぐ外のサクラで見つかった。まあそんなものだろう。探して探して見つからないものが、ある日、ひょっこり目の前に現れる、ということは過去に何度も経験している。
成虫の食痕は、リンボクの葉に比べて、サクラの葉ではややおとなしい感がある。集まる成虫の数や好みの違いもあるのだろうか?
一番上の矢印先は、卵。二番目は成虫の食痕。
食痕は葉裏から食べ進み、薄皮一枚残しているのが特徴。点々と散らばっている。
三番目の丸い穴は、これを私は「枯れ抜け」と呼んでいるが、虫のしわざではないと思う。
サクラの葉を見ていると、丸く茶色に変色した部分がよく見つかる。この丸い部分の周囲に亀裂が入り、最後には変色した(枯れた)部分が抜け落ち、丸穴が残る。
どうしてこのような抜け落ちが生じるのか、その理由を知りたいものだ。
仕事部屋を出てすぐのサクラは樹高3メートルほどの小木だが、虫や生きものたちとの密な出会いの場として重宝する。
今日は久しぶりに、シロアナアキゾウムシを見ることができた。以前に見たこともあるが近いところの記憶は曖昧で、むしろ20数年前に新潟県の山中で見つけた記憶がすぐに浮かんだりする。
本種の姿も鳥の糞擬態だろう。
ふと目線を下げると、フキの葉上で、カナヘビが微睡んでいた。
涼やかな風を受けて、なんとも心地よさそう。