三股町
自宅周辺の農地が大規模な整備計画の対象となっている。計画では数年後には細かく分かれている農地をできるだけ統合して、段々になっているところも平坦にするそうだ。昨年のうちに測量は終わっており、境界線上には目印の杭や鋲が打たれている。我が家の土地も農地に接していることから、境界線確認の書類を認証するため公民館に出向いた。地権者が大勢のため、この認証作業や統合のやり方などの事前の取りまとめなどに時間を要するため、実際に農地整備の作業が始まるのはまだまだ先になりそうだ。
公民館からうちに戻った、午後2時頃から晴れ間が出てきた。寒かった午前中とは打って変わって、気温もグンと上がった。先日からハバチの観察をしているナルコユリを見るため林に降りてみると、なにやら気になる小さな物体が空中で揺れていた。7ミリ程度だろうか。いや最初はてっきり、枯葉の切れ端か何かだろうと思った。でも、気になる。
そっと屈んで見つめてみれば、おお〜! ワクドツキジグモ、ではないか!
しかも脚を動かしている。何をしているのだろう?
よくよくさらに目を近づけてみると、どうやら張っていた網糸を手繰り集めているようだ。で、それを食べてもいる!
クモ図鑑によると、本種は扇形水平網を張るそうだ。なるほど、逆さになっている姿勢と糸の張り方はそれを物語っている。しばらくすると、店じまいを終えた主人のように、葉っぱの先端でジッと鎮座してしまった。
ワクドツキジグモがいたのは、マムシグサの葉上で地面からは30センチほどの低い位置。こんな低い場所にも網を張るようだ。
ワクドツキジグモは宮崎県内には広く分布しているようだが、私がこれまで見たことがある場所は山地だった。しかもいづれも真冬のことで、当然、ワクドツキジグモはジッと鎮座しているだけだった。
しかし、うちの林にいたこと、そしてこの時期だからこそ水平網を張るなど活動する姿を観察できそうだ。
OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
ZUIKO AUTO-MACRO 38mm f2.8
GODOX TT350
2021年04月17日
わが家の林にいた、ワクドツキジグモ
posted by やまかます at 18:20| クモ