三股町
久しぶりに雨。しかも風が強く、玄関前に置いてある大きな植木鉢まで、でんぐり返っていた。
ちょっとした嵐だな、と窓の外を見れば、梅の木にノスリがいた。
雨が降ろうが、風が吹き荒れようが、獲物を探す暮らしに変わりはないのだろう。
さて、オオミノガの蓑は触っただけで、中に生きた幼虫が入っているかどうかがほぼ判る。
風にプラプラ揺れているようなのは、大抵は摘んでみると簡単にペシャンコになる。
中を割り開いてみると、
やはり、幼虫はカチコチのミイラになっていて、寄生バエの蛹殻がいくつか入っていた。
しかし、生死の判定が難しい蓑もある。
蓑はしっかりして簡単にはつぶれない、けれどなんとなく軽いというのもある。こういうのは、死因はわからないが幼虫が死んでミイラになっている。屋外では判断にちょっと迷うケースだ。
蓑を室内に置いておくと、気温が上がった刺激で幼虫が活動を始める。
ケース内でウロウロしている蓑は、とりあえず大丈夫と言えるだろう。
オオミノガ幼虫の雌雄では、雌が大きい。したがって雌の入った蓑は雄より大きいはずだが、試しにほぼ同じ大きさの蓑を割り開いてみた。
すると、中に入っていた幼虫には明らかに大きさの違いがあった。
頭胸部の大きさに注目すると一目瞭然。画面左が雄で、右が雌、であろう。
雌雄で頭部の上下向きが逆になっている。ちなみに、越冬時は上向、春になって蛹化する時には下向きになる。
幼虫がのちに修復しやすいように、蓑の開け方には気を遣っている。
ともかくも、蓑の大きさで雌雄を見分けることは意外と難しいことが改めてわかった。
2021年02月26日
オオミノガの蓑と幼虫
posted by やまかます at 20:21| ガ