2020年12月10日

テンの置き土産

三股町 田上

先月末に切り倒したクヌギの一本は、観察路にうまく収まっている。

切り倒すときはかなり緊張したと思うが、私は現場に居合わせなかった。
しかし、嫁さんの話では、
「倒す方角は慎重に吟味していたけど、皆さん(3名)楽しそうに作業をしていたよ。
狙い通りに倒せた!と大喜びだった」
とのこと。いやほんと、見事なミッションだった、と思う。

その横たわったクヌギの幹に、テンの糞がちょこんと置かれてあった。
柿の種子が混じっている。

1209テン-092652.jpg

1209テン-092653.jpg


先月からテンの糞はあちこちで目にするようになっていたが、
新しくできた「クヌギの道」にもさっそくやって来たようだ。
2メートルほど離れた同じ「クヌギの道」上にも糞があったので、そちらに駆け寄ったら、足下にイモリが2匹転がっていた。
朽ち木に潜り込んでいたところを、知らずうっかり私が蹴飛ばしてしまったようだ。
よほど浅い場所に潜んでいたようだ。

1209テン-092656.jpg


チェンソーを使って樹木を切り倒すときは、緊張する。
独りで行う作業でもあるし、何と言っても倒れる方角が読めないときは尚更である。

11年前、家屋に一番近いクヌギを切り倒したことがある
庭の日当たりのこともあるし、台風での倒木被害のことも考えて、それ以上大きくするのは危険と思われた。
実はこのクヌギ、13年前に引っ越して来た時には、かつて見たことがないほど盛況な樹液レストランが開業していた。
まさに理想的とも言える、顔ぶれ多彩な昆虫酒場の光景だったが、翌年にはパッタリと樹液が止まった。
そのうち再開するのではという期待もあったが、家屋に近過ぎるのがネックだった。
2009年7月の記事にも書いたように、倒したい方角とは真逆に倒れて冷や汗をかいた。

今、そのクヌギが倒れた場所には、コナラが植っている。以前よりか家屋に近い。
林にあった実生を植えたもので、一度は根本で折れたりしたが(コウモリガ幼虫の穿孔により)、
その根本から幹が3本成長して、元気に枝葉を繁らせている。

1209テン-092658.jpg


屋根の高さを超えないように毎年剪定しており、根本近くまで枝葉が茂るので、観察にはうってつけ。
庭のど真ん中にはこのコナラと、他にクヌギが3本植えてあり、どれも観察用に樹形を整えている。


OM-D E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ
posted by やまかます at 08:41| けもの