2020年11月03日

イシガケチョウの蛹化と羽化

都城市 山之口町 富吉

午前6時半、イシガケチョウ前蛹が蛹になっていた。

蛹化したのは午前6時前後だろう。昨夕、前蛹になったのを見届けたばかりだが、イシガケチョウの前蛹期間は半日程度と短い。

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午前8時20分。
イシガケチョウの羽化は、多くは早朝に行われる。

もう一つ、ずっと観察してきた蛹のことが気に掛かっていた。
蛹は雨で濡れていたが、翅の模様が浮き上がっており、腹部節間も伸び切っている。
雨水が乾かない限りは羽化しないだろうと思え、一旦引き上げ機材を整えてから出直した。

雨で濡れたこと、気温が低いこと、それで羽化が遅れたことは絶好のチャンスだ。
屋外で羽化シーンを撮影できる機会は少ない。この好機を逃す手は無い。

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待つこと2時間半。何事にも忍耐が必要だ。
ただ、この待機中にはずっとウグイスの囀りが賑やかだった。ウグイスはこのところ午前中にはよく囀っており、まるで春を思わせるような長閑な時間に浸れる。

午前10時53分。
羽化が始まった。

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羽化が始まる少し前ころから風が吹き始めた。羽化完了したイシガケチョウは風に煽られて、葉裏にしがみつくのがやっとだったろう。正午過ぎに再び見に行ってみると、成虫の姿はもう無かった。

今朝の羽化シーンでは、GODOXストロボを2台、無線通信シンクロで使っている。
1台はカメラボディに、1台は画面右奥に小型三脚で固定。
カメラの撮影モードはマニュアル、ストロボの発光モードはTTLオート、とした。
2台のストロボの配光バランスは通常の設定通りでうまくいった。特に補正は掛けていない。

これまで主力として使ってきたCanonのEOSカメラ。
EOSシステムのストロボの使い具合と、今のOLYMPUSシステムではかなり違いがある。
けれど、使い込むことで次第に癖を読み、要領を掴めてきたようにも思う。

E-M1 MarkU
M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
GODOX TT350 ×2
posted by やまかます at 18:07| チョウ