連日、33〜35度cを示していたリビングの温度計。
午後1時、にわか雨が降り始め、嬉しくなって温度計を見れば、31度c。
「猛暑からようやく解放されたよ!何日目だっけ?」
涼しい風が吹き込む玄関の上り框に座って、しばらく外の雨をぼんやり眺めていた。
今日の観察は、午前中、仕事部屋のすぐ外で行った。
クヌギとイチイガシ、ツツジ、アジサイ、そしてススキが生える、小さなフィールドだ。
クヌギだけは、私が6年前に植えたものだ。前にも書いたが今では屋根を越える高さまで成長している。
日陰と少しばかりの木漏れ日。ちょうどいい案配だ。
クヌギの根際に生えているススキを、腰をかがめて下から見上げてみる。
「お!いつの間に?」
カンシャワタムシのコロニーが葉裏に白く際立ち、コロニーをなぞっていくと、ゴイシシジミの羽化殻(蛹殻)があった。少し離れたところにももう一つ。
「あ!いつの間に?」
ちょっと悔しい。
EOS-5D MarkV シグマ50mmマクロ 270EXU
コロニーの数は多く、目線を移していくうち、ゴイシシジミの成虫もいた。
アブラムシの甘露を吸いに来ているのかな?
EOS-5D MarkV シグマ50mmマクロ 270EXU
カンシャワタムシのコロニーには、剥げ落ちたような箇所が目立ち、そこには黒いコールタールような糞が付いている。これはハキオビヒラタアブ幼虫のしわざで、実際、数頭のハキオビヒラタアブ幼虫もいた。
さらに見ていくと、カンシャワタムシにかぶりついている、モンクチビルテントウの幼虫までいた。カンシャワタムシはお尻にある一対の角状管から黒い滴の警報フェロモンを出している。
E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FL-300R
どうやら、モンクチビルテントウ幼虫の餌となるアブラムシの種類はかなり広いようだ。
アブラムシなら何でもいいのかな?
ススキでは、久しぶりに探していた虫が見つかった。
ヒラタグンバイウンカ、だ。
必ず、葉裏に貼り付いている。
自然光のままだと、葉っぱに溶け込んだシルエットが辛うじてわかる程度。
見えます?
EOS-5D MarkV シグマ50mmマクロ
ストロボ光を照射してみるとよくわかる。
EOS-5D MarkV シグマ50mmマクロ 270EXU
午後4時。雨上がりで少し蒸し暑くなったけど、曇り空。
やり残していた場所の、草刈り作業を1時間ほど行った。
午後6時20分。
ヒグラシの鳴き声が、いかにも涼しげだ。
2020年08月22日
モンクチビルテントウ幼虫、ふたたび
posted by やまかます at 18:23| コウチュウ