2020年08月16日

おとなしいオオテントウの産卵

午後6時半を過ぎる頃から、ようやく暑さも和らいでくる。

扇風機を窓辺に置いて外気を室内に取り込むと、ホッと一息つけるのは夕暮れ時だ。
今日は空がわずかに霞んでおり、雲も次第に湧いてきたので、夕立を期待したがやはり期待外れに終わった。ほんと、一雨が欲しい。

さて、午前中、日南市にオオテントウの様子を観に行ってみた。場所は9年前に見つけたポイント。

ホウライチクのタケノコはわずかしかなかったが、ツノアブラムシの一種の密なコロニーがあって、
そこには3頭のオオテントウが来ていた。

オオテントウの実物を見るのは始めての嫁さんに、解説しながら撮影した。


アブラムシを飽食しての休憩だろうか、じっと動かない。
そもそも本種は配偶行動以外では、あまり動かない。ナナホシテントウのような、あのセカセカした歩きは見られない。
黒いものは、オオテントウのフン。随分、食べたようだ。

オオテントウ-8160043.jpg
E-M1 MarkU M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro GODOX TT350 XPro O

コロニー全体をびっしり覆っている、茶色のアブラムシ(脚が長い)が兵隊アブラムシだ。
こうして防御システムを巡らせていても、オオテントウの捕食を食い止めることはできない。


ちょうど産卵を始めた直後のメスもいた。
卵はボウリングのピンのように、間隔を空けて産卵する。

オオテントウ-8167125.jpg
オオテントウ-8167143.jpg
E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20 GODOX TT350

兵隊アブラムシは、オオテントウの卵に食らいついて、これを潰そうと頑張るところは、10年前に観察している。

果たしてその成果はどうだろう?と疑問に感じていたのだが、別の卵塊では一部の卵が潰れていた。兵隊アブラムシによるものかどうかは、わからない。当初、兵隊アブラムシの死骸が卵に被さるようにいくつもあったように見えたが、それはアブラムシの脱皮殻と判明。コロニーから落下して卵に付着したようだ。
posted by やまかます at 20:51| コウチュウ