2020年07月20日

梅雨明けはまだ?

鹿児島県、奄美大島が今日、梅雨明けした。

こちら南九州、都城盆地は朝から青空が広がり、蒸し暑い一日。
昨日は雷もずいぶん鳴ったし、これなら都城盆地も梅雨明けしたんじゃ無いの?と思いたくなる。

学生時代、恩師で昆虫学の故・石原保先生が、白衣の姿でおっしゃったことを思い出す。

「雷が鳴ったらね、君〜!、もう梅雨明けだよ〜!明けたんだよ〜!」

石原先生が学生室から颯爽と立ち去った後、

OBのY先輩が笑いながら、「そんなことないで!これで梅雨明けやったら、日本の稲作農業は成り立たへんで!」
と私ら2回生を前に演説して、そのあとも何かいろいろ語っていたけど、とにかく、研究室の先輩を尊敬し目の前が明るく広がったように感じたのだけはよく覚えている。日本の農業とか、そういうことを意識したのはその時が初めてだった。


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E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 GODOX TT350+XPro O 

庭の花壇のヒマワリは、10個の花を咲かせた。最初に開いた頂芽の花はもう萎れている。

ヒマワリは一株に一輪しか咲かないものとずっと思い込んでいたから、かなり意外に感じた。
しかもこのヒマワリは鳥の餌台からこぼれ落ちた種子から発芽したもの。つまり、ハムスターの餌のおこぼれ。
発芽率は低いし、発芽しても成長するものはごくごくわずかだ。

先月は猛烈な強風に煽られたりしたけれど、よく踏ん張って花を咲かせてくれた。
宮崎に移転した当初はヒマワリをたくさん植えたけれど、半分以上が強風で倒れてしまったという苦い経験もある。それだけに、長雨と強風にもまれるヒマワリを気遣いながら、毎日のように眺めてきた。

「これはさあ、チョロの魂が宿ったんだよ。きっとそうなんだよ!」

立ち上がることもお座りもできず、ずっと横たわったままのチョロが、突然、最後の最後の力を振り絞って2メートルほどを、バタバタと駆けて、コテんとでんぐり返った、あの時の姿が目に焼き付いて離れない。
逝く数日前のことだった。もうダメかと思っていた矢先の出来事で、チョロの生命力を強烈に見せつけられた気がした。
あの姿は、チョロの声、遺言だったのかもしれない。

先週の夜、チョロの夢を見た。四ヶ月前に逝ってから初めてのこと。

台所の勝手口にチョロが来て、思わず抱きかかえて顔を摺り寄せ匂いまで嗅いだ。
夢の中で匂いを感じたのは初めてだったけど、チョロの体臭だった。体重も感じた。

「なんだ、全然、元気じゃないか!」

あまりにもリアルな夢で、思わず「ほら!チョロが戻ってきたよ!」と声がけしたら、

隣で嫁さんが大きな鼾をかいていて、目が覚めた。


早朝、6時20分、飼育室の天井に、オオトモエがべったり張り付いていた。

「オヤ!こんなとこにね」と、思わず笑みがこぼれる。

オオトモエは樹液レストラン夜の常連客だけど、朝方までしこたま飲んだくれていることもある。

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E-M1 MarkV  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20


数は少なく、例年シーズン中一回見る程度の、ベニイカリモンガ(7月17日撮影)。

写真は、近所の「アゲハねぐら通り」で撮影したものだけど、うちの林にもいる。
薄暗い環境を好み、いつも足下近くの低いところを移動している。残念ながら花に来ているところをまだ見たことがない。

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E-M1 MarkU  M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

お腹が大きいから、メスではないだろうか?

近似種のイカリモンガは山間部に上がらないと会えない。

posted by やまかます at 20:11| 草花