一昨日のこと。
帰宅後、駐車場で車を転回するのはいつもの習慣だけど、いざバックにギアを入れて、バックミラーを見上げれば、
「うん!? ヤブガラシの蔓に黒い影があるな。ハハア〜ん、アレかな?」」
所定の位置に車を止めて(ヌルデの下)から、コンクリート壁に垂れているヤブガラシを見に行ってみた。
予想通り、そこには、ツマグロヒョウモンの前蛹がぶら下がっていた。
ツマグロヒョウモン幼虫の生い立ちは、およそ想像がつく。
コンクリートの隙間に生えている、スミレ辺りが生まれ故郷だろう。
夕方、雨が小康状態になった折に覗いてみれば、すでに蛹化を終えていた。
車の中からチョウの蛹を見つけたのは、過去にも一回ある。
だいぶ前にも書いたことがあるが、交差点で信号待ちしているとき、車窓からふと見下ろした先のヤナギに、
コムラサキの蛹がぶら下がっていたのだ。
場所は、愛媛県、松山市の永木交差点。
その当時は川が道路の中央に流れていたが、かなり以前に地下に消え、川沿いに植えてあったヤナギもとっくに伐採されて一本も残っていない。ヤナギというヤナギは、まるで目の敵にされたように、あらゆる場所で全伐されてしまった感がある。
追記)永木交差点のストリートビューを見てみると、私がかつてコムラサキ蛹を見つけた地点より東側の道路(信号渡って先に進むと)、そこから先は川が昔通りに残っており、ヤナギの植え込みもあった。
私は永木交差点でいつも右折していたので、その先にあるヤナギと川のことに気付かなかった。
もっとも、今でもコムラサキがそこで繁殖しているかどうかはわからない。ちなみにヤナギの並んだ川沿い、南側には昔、銭湯があって一度だけ行ったことがある。たしか、「金亀湯」。
生活の利便性を追求して、暮らしは一見、豊で快適になったのかもしれないが、それ以上に失った大事なものが多い。
EOS-5D MarkV EF100mm F2.8Lマクロ IS USM