6月8日〜延岡市のフィールド巡り〜
今回の目的は主に風景の撮影なので、時間帯が大事。
朝の5時半に家を出て延岡市に向かった。
明日(9日)からしばらく雨模様の日が続くようだ。貴重な晴れ間を逃すわけにはいかない。
朝一番で狙いの場所を回って撮影。どの地点からカメラを構えるか事前に考えてはいたが、
車で移動するうちに別のポイントを見つけてはそこへ。
初めての場所がほとんどで、何度も袋小路のどん詰まりに迷い込んでしまった。
なんとか予定時刻内に風景撮影を終えて、まずは植物園へ。
昨年9月末に開催された観察会以来だから、八ヶ月ぶりになる。
今回から背負って歩く機材は、OM-Dミラーレスカメラと決めた。
重くてデカイ撮影機材は、もう体力的に無理。
10年前に買ったマイクロフォーサーズレンズもまだ現役で使える。
ボロボロノキを見て回り、一番高い展望台まで登ってみると、
クマバチのオスがナワバリ飛翔していた。
他のオスがやって来ると、追飛し肩を並べ、ガチンガチンと絡み合い、片方が私の足元に墜落した。
墜落したクマバチはヤレヤレとばかり草をよじ登り、飛び立って行った。
オレンジ色の屋根は九州健康福祉大学。キャンバスは植物園の裏手にある。
ホシベニカミキリの新成虫。
ニセシラホシカミキリを撮影していたら、すぐ横にいた。
ビロード状の体毛など、もっと丁寧に撮影しておけば良かった。
しかし、相手は逃げる隠れるモードに入ってしまい、それは叶わず。
ボロボロノキ、ちょうど今は結実期。個体差なのか、木によって果実の色付き方は様々。
ボロボロノキの果実(核果)が落ちる状態は、薄い緑色のまま、赤く染まったもの、青紫色に完熟したものなど、色々である。
ベニツチカメムシ幼虫は、果肉ではなく、果実内にある核の汁を吸って成長する。なので、メス親が運ぶ果実は、先に書いたいろんな状態のものが混じる。もちろん果肉が腐って外れた核のみを運ぶこともある。
この時期、すでに交尾は終わっており、雌雄とも樹上にはほとんど残っていない。延岡市街地のフィールドでは年にもよるが、概ねこの時期に集団形成は見られない。
この日も、ボロボロノキでメス一頭を見たのみ(金堂ヶ森公園)で、集団どころか徘徊している個体もほとんどいない。雌雄の区別は体型を見ればすぐに判る。
メスは産卵のため落葉下や土中、朽木下などに潜り込み、産室を作ってそこに籠っている。
今はちょうど産卵期で、すでに抱卵しているメスもいるだろう。
薄暗い林内のイヌビワ果実に、なぜかちょこんといた、キイロクチキムシ。
よく飛翔する虫だが、イヌビワ果実には偶然に着地しただけだろうか?
昼食は植物園前にある「吉庵」と決めていた。
ここはうどん屋で延岡に来た際にはよく利用する。うどん屋だけど、久しぶりにカツ丼を、ガッツリ!
ご飯は少し残したけど、これ大盛りじゃない!?
昼食を済ませてから、市街地に降りて、金堂ヶ森公園の周回遊歩道を歩いた。
ここにもボロボロノキは多い。先に書いた、一頭だけ見つかったメス。
産卵場所を探して移動中だったのだろう。この時期、メスはよく飛ぶが、オスはほとんど飛ばない。
先日、玄関先に植えたクチナシが丸坊主になっていた。
見つけたのは嫁さんで、大騒ぎしていたが、3月に植木市で買って植えたばかり。
もちろん、しわざのヌシは、オオスカシバ幼虫。
金堂ヶ森公園の森にはあちこちにクチナシの自生が見られ、ちょうど花盛り。良い香りがしていた。
ホタルガ。
キノコの一種。
急峻な登り坂の先には展望台。
ここから、市内を流れる「大瀬川」と標高251mの「愛宕山」の眺望を見ながらしばし休憩。
写真画面、愛宕山の左手には、JR延岡駅と中心街がある。
使用機材:OM-D E-M1 MarkU 、OM-D E-M1 MarkV
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.