朝一番、谷津田に降りてしばらく歩く。
チョロがいなくなってから朝晩の散歩が無くなり、体が鈍ってきた。
犬の散歩は雨でなければいくら疲れていても必ず行う習慣だったし、歩くコースは犬の気分にも沿うように気遣っていた。なので自分の好みや意思とは違う場所に足を踏み入れる機会もあった。
思いがけない出会いもあれば、全く退屈な日も多かったけれど、コースを歩き切るのでいい運動にはなっていた。
コガネムシがフンをした直後に、しきりとモゾモゾやっていた。
「あ、これは飛び立つつもりだな!」
そこで、カメラの撮影モードをプロキャプチャーモードに切り替えて待機。
案の定、あっさりとテイクオフ。
どんより曇り空の下、コガネムシのような金属光沢を撮影する上ではちょうどいい按配だったが、
飛翔撮影には不利な条件だった。
昨日の雨量、雨脚の勢いはかなりのもので、目詰まりしていた雨樋から藁クズの塊が吐き出されていた。
スズメの巣である。
今回は卵だったが、ヒナが犠牲になったこともある。
ほんの束の間の日差しが貴重な時間。
カナヘビが日光浴に浸っていた。
地面に寝転がって、カナヘビの目線に合わせてカメラを構えた。
チョロの墓石のすぐそばに、フワリと舞い降りた、トゲアリスアブのメス。
トゲアリスアブの幼虫は、ハヤシクロヤマアリの巣に居候して成長する。
E-M1 MarkV LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 ASPH.、
EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM