午前6時半、霧島山。
午前8時。
午前9時。
午前11時。
EOS-6D EF70-300mm F4-5.6L IS USM PLフィルター
9年前の2011年1月、霧島山、新燃岳噴火の降灰被害は甚大だった。
そもそも移転当初、鹿児島県、桜島の噴火降灰が、日常的に都城市や三股町まで及ぶことすら、事前に知識がなかったので、驚きは大きかった。
桜島噴火による空振は時に凄まじく、最初に体験した時は、ミサイル空爆か!?と得体の知れない恐怖心に捉われたりした。知らない、ということは本当に恐ろしい。
新燃岳噴火を機にマスクを常備する習慣がつき、そのおかげで今も使い切りマスクのストックは少しだけある。
それでもコロナ感染が今後長期戦になるという状況を鑑み、嫁さんは布マスクを縫製して使い始めた。
政府は国民が使いたがらない小さな布マスクを配布し始めたが、田舎の我が家に届くのは夏ごろ?それとも秋になるのだろうか。
さて、昨日と打って変わって、快晴。
気温は一気に上がって、朝から日射しがキツい。いや、かなり。
玄関出るとすぐ、庭のサクラでは、ナナフシ幼虫が脱皮中だった。
EOS-5D Mark3 シグマ50mmマクロ
ぶら下がり脱皮には危険が伴う。私が近づく気配に警戒したかもしれない。
体がしっかりして間もないようなそんな慌ただしさで、急いでお尻を抜き葉裏にへばりついた。
ナルコユリの開花が数日前から始まっていたので、様子を見に行くと、、、、
EOS-5D Mark3 シグマ50mmマクロ
すぐそばのマムシグサ葉上に、
ニホンホホビロコメツキモドキのメスがいた。少し小柄だ。
本種は生育環境の条件で個体差の幅が大きく、雌雄に関係なく二〜三倍もの開きがある。隣にはシュレーゲルアオガエルが昼寝していた。
EOS-5D Mark3 シグマ50mmマクロ
で、その横にあるセンダンの立ち枯れには、
E-M1 Mark3 M.ZUIKO DIGITAL 9-18mm
数多くの穴ぼこと、クロビロウドコメツキダマシが多数、群れていた。
EOS-5D Mark3 シグマ50mmマクロ
コメツキダマシ科の、クロビロウドコメツキダマシを見るのは今日が初めて。
しかも、センダン立ち枯れにかなりの数がい、推定で200〜300頭以上はいると思えた。
クロビロウドコメツキダマシは、鹿児島県大隅半島、屋久島、種子島、そして宮崎県での記録があり、国外では台湾。体長は11~12mm。
櫛状の触角が特徴。
摘んでみるとコメツキムシと同様、パッちん動作を行うが、跳ねるほどでもない。
EOS-5D Mark3 シグマ50mmマクロ
穴から出たばかりなのか、体に木屑をまとい、翅を広げてウォーミングアップ中?
EOS-5D Mark3 シグマ50mmマクロ
交尾カップルも多く、中にはオスが1、2頭、割り込んでいることも。
画面では中央の白っぽい個体がメス。メスはオスよりか一回り大きい傾向があるが、メスでもオスと同じくらいの体格のもいるようだ。
EOS-5D Mark3 シグマ50mmマクロ
センダンから離れて飛び回るものもいるが、すぐ幹や下草に着地して長くは飛翔しない。
近寄ったり、摘んだりすると脚も触角もピタリと体に密着させ、団子状態で擬死する。
コメツキダマシ科(国内に100種以上)と、コメツキモドキ科(国内に30余種)とは、名前はよく似ているが、全く違うグループ。
モドキやダマシ、あるいはニセのつく名称が特に甲虫類には多いけれど、「『分類学的に異なる科であるが外見がよく似ているから』という軽い気持ちでつけられていて、生態学的な意義をもたないものがほとんど」(常喜豊(1998):『日本動物大百科・第10巻・昆虫V,139p』、ということだ。
2020年05月11日
コメツキモドキ VS コメツキダマシ
posted by やまかます at 21:03| コウチュウ