庭の中央に植えてある、クヌギとコナラ。
居間の窓からよく見える位置にあり、屋根の高さを超えないよう毎年剪定している。
30センチほどの実生を5〜6本植えたものだが、成長は速かった。
根元近くから枝を張ってくれているので、自然観察には都合がいい。
特にクヌギに挟まれて中央にあるコナラは、台風で根元から折れたことがあるが、
その後、折れたところから幹が3本立ち上がって、枝葉がグンと増えた。
折れた原因はコウモリガ幼虫が穿ったトンネルであったが、それがかえってコナラの樹形を豊にした。
さて、今日はクヌギカメムシ5齢幼虫が、そのクヌギにいた。
クヌギは小木なのでここでの産卵はない。幼虫は南斜面林の大きなクヌギからやってきたのだろう。
それもおそらく、風に飛ばされて、あるいは風に乗ってやってきた可能性がある。
お隣のコナラには、カタビロトゲハムシのメスがいた。
今にも飛び立ちそうだ。実際、このあと飛んだ。
メスとわかったのは、しばらくして産卵をしたからだ。
産卵は葉表の縁で行う。
葉表面をかじって楕円型の溝を掘る。
浅くほった溝に、体を反転させてから卵を一個だけ産み込むと、分泌液でコーティングして卵を保護する。
こちらは、クヌギにいた、ナガタマムシの一種。この仲間は同定が難しい。
写真のナガタマムシは体長8〜9ミリほど。
今日は一日、曇り。
午後4時から1時間ちょい、西側の法面の草刈りを行った。
斜面の勾配がきついので、隣の畑に降りて、下からすそ刈りだけをした。
畑と言っても3年前に持ち主の農家の方が亡くなり、それ以降、放置されて草藪になっている。
一番厄介なのがコウゾとメダケで、草刈り機の刃で払うには、苦労するほど幹周りが大きくなっている。
すそ刈りだけでも全長70メートルほどあるので、休憩を二回入れて行った。息が上がる。
日射しがないので、汗はそれほどでもなかったが、作業を終えてすぐシャワーを浴びた。
これはマダニ対策も兼ねている。
次回予定している草刈りは、林の中の観察路だ。
ここも斜面が多いので、背負式の草刈り機を使う。
庭には、人工池を増設する予定もあるので、こういうのも加えると、山仕事に終わりはない。