午前8時20分、下の谷津田を歩く。
公民館の集積場まで、ゴミ出しで往復25分。
田舎では車を使う機会が多く、都会の暮らしより余程歩かない。
ほんの数百メートルでも車を使うのも珍しくない。
自然観察で歩いてはいるけれど、屋内でもできるだけ歩き、こまめに体を動かすことが無意識のうちに習慣となっている。
効率が悪いことを承知の上であえて遠回りしたり手数、手順を増やしてみたりする。
傍目には、ちょこまか落ち着かないヤツ、と映るようだが。
例えば、今日は土中の繭探しを行った。敷地内だから道具類は倉庫から持ち出せばいい。
探すポイントから倉庫までの距離はわずかだが、わざと何度も往復しては道具を持ち替えたり。
これは単に要領が悪い結果なのだが、独りで苦笑いしながら運動量に感謝する。
そういえば、数日前にすぐ近所で見つけたイノモトソウノメイガ幼虫巣を割開いてみた。
てっきり空っぽだろうと思っていたら、中に幼虫が潜んでいた。
本種の越冬ステージは文献を調べてもわからなかったが、もしかしたら幼虫越冬だろうか。
冬にはもう幼虫巣は見つからないだろう、と勝手に思い込んでいたこともいけなかった。
何度も歩いた場所でも、また気持ちを入れ替えて歩き直してみる口実ができた。
見慣れた光景がリセットされたようなものだ。
三股町、上米公園
先日、小雨の中で撮影した越冬イシガケチョウ。
快晴となった今日、撮り直しをしておいた。明日からしばらく雨模様のようだから、
今日の機会を逃すと痛い。
少し歩いた先のイチイガシ樹皮下には、越冬中のエサキモンキツノカメムシ。
アラカシの梢では昨日に引き続きまた、サラサリンガの幼虫越冬巣が見つかった。