昨日深夜から強風が吹き荒れ、久しぶりの雨。
今朝になっても風はいっこうに衰えず、止んでいた雨も昼前にまた降り出した。
デスクワークをするにはちょうどいい塩梅で、ひたすらパソコンに向かう、
今日予定している撮影は厳しいかな?と案じていたが、手休めに新しいディフューザーも作ってみた。
これはマイクロフォーサーズのマクロレンズ45ミリ専用だが、フィルター径が同じであれば他のレンズでも使えるだろう。市販の「影とり」と同じ構造で、レンズ先端に取り付けるタイプで、発光面を大きくしている。
午後4時過ぎ、とっくに雨は上がったものの、風は断続的に吹いていた。
デスクワークをひと段落し、昨日に引き続きキモグリバエ集団の撮影をと、脚立を抱えてアラカシの下へと行ってみた。歩いて2分チョイ。
風雨がけっこう激しかった割に、集団は何事もなかったかのように平然としており、むしろ密度が濃くなった葉っぱもある。
アラカシの梢は時に大きく揺れるが、辛抱強く凪いだ瞬間を待った。
この時間帯は、梢の位置によってはちょうど夕陽が逆光となって入る。
写真は昨日載せたカットと同じ集団。
翅の色光沢を再現するため、フラッシュは使わず、自然光で撮影。
ディフューザーがレフ板替わりになって多少効いている。
画像を拡大してみると、頭を下向きにしたへそ曲がりが2頭だけ見つかった。
なんでそうなったか、どんな事情があったかは知る由もないが、思わずニタリとする。
穏やかな天候の下では、傍で不用意な動作をしただけでも、ときには一気に散ってしまうほど神経質なハエであり、ましてや葉を触ったりしたらそのわずかな振動で、確実に離散してしまう。
本来なら画面に入らないところで葉っぱを片手で固定したいところだが、通常は絶対タブー。
ところが、風が強く吹いて梢全体が揺れているせいだろうか、集団のいる葉を試しにそっと摘んでも平気だった。
もっともその試みは、撮影を終えた後に一回やっただけ。やっぱりやらない方が無難だろう。