2019年11月19日

破れた、山叺(やまかます)

朝の犬の散歩は普段より遅めで午前8時過ぎになった。
谷津田に降りて畦道を歩く。

柿の木に数羽のハシブトガラスが来ていたが、私の姿を嫌って飛び立つ者、
平然として柿の実を啄む者、とそれぞれだ。
世間では嫌われる事が多いが、カラスを知れば知るほど、興味尽きない生きものだ。
彼らに出くわせば「オイ!何しているんだい?」と声を掛けたくなる。
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アオツヅラフジの果実
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三股町でのウスタビガ羽化時期は、例年通りだと今週半ばから。

サクラの梢で見つけた繭は、明らかにメスの繭だ。卵も付いてないので、羽化前の可能性もある。
けれどともかく、場所が高過ぎて観察には向いていない。地上高8メートルはあるだろう。

このあと、エゴノキでも繭を見つけたが、様子が変だった。
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繭壁が極めて薄く色鮮やかなのは、繭造り半ばの段階であったことを物語る。
繭の半分下は喰いちぎられたように消失している。
おそらくは、営繭中に天敵に襲われ、繭壁ごと幼虫は食べられてしまったのではないか?

これまでにも食い破られた繭はいくつも見てきたが、今回のようなケースは初めて。
まあしかし、羽化前の繭を見つけるというのは、そう容易いことではない。

posted by やまかます at 20:34|