2019年09月09日

カンシャワタムシとゴイシシジミ

ススキの葉裏に白い粉を吹いたようなアブラムシが数え切れないほど群れている。

カンシャワタムシの、コロニーだ。

さて、そこでさっそく探しものは見つかった。

ゴイシシジミの卵である。写真画面中央上部にある、円柱形の物体だ。薬の錠剤にも似ている。

ゴイシシジミ卵-7422.jpg


葉っぱや花を食べて育つイモムシのイメージとはかけ離れた、
完全肉食のチョウである、ゴイシシジミ。

卵を取り巻く無数のアブラムシたちが食料源だ。

普通種でありながら、居場所や出現時期にはたいへんムラがあり、
いざ探すとなるとなかなか出会えない、そういう側面もある。ちょい不思議なシジミチョウなのだ。

いる時期に、いる場所に立てば、なんだこんな所にもいるじゃないか、と気抜けするようなチョウでもある。

2個目に見つけた卵には、カンシャワタムシの1齢幼虫がくらいついていた。
ゴイシシジミ卵-7420.jpg

これは、自分たちコロニーの天敵であるゴイシシジミの卵を、猛威をふるう前に排除、あるいは潰しておこう、という防衛行動なのである。

ただこの行為は虚しく、成果は上がらないけれど。

だいぶ昔のことだが、拙著『珍虫の愛虫記』(1999、北宋社)に「ゴイシシジミと兵隊アブラムシ」というエッセイを書いたことがある。

posted by やまかます at 21:38| Comment(0) | カメムシ
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