2019年07月16日

ゲホウグモの卵のう、その後

朝一番、ゲホウグモの居場所に行ってみた。

卵のうが二つ付いていたセイタカアワダチソウには、大きなヨモギエダシャク幼虫がいた。

ヨモギエダシャクIMG_3687.jpg

この幼虫はクワやヨモギでもよく見かける。

さて、ゲホウグモの出のうは結局、観察できなかった。
それもそのはず、二つの卵のうはいづれも寄生バエ(クモタマゴバエ?)の寄生を受けていたのだ。
正常にふ化していれば綿菓子のような卵のう内に子グモのシルエットが見えるはずだが、
一向にその気配はなく、小さな黒い塊のままだった。
もっと早くに、その異常事態に気付くべきだった。

思い切って綿菓子をほぐしていくと、寄生バエの幼虫や蛹が出てきた。
クモヤドリバエ_Z5A7185.jpg

すでに羽化した成虫は次々と飛び立って行った。

クモヤドリバエ_Z5A7169.jpg

クモタマゴバエ_Z5A7176.jpg


寄生バエ成虫の姿を見るのは今回が初めて。
特徴ある姿をしているが、本種が卵のうに産卵する様子など気になってくる。
綿菓子のような卵のう内に潜り込むのだろうか?それとも表面に産み落とすのだろうか?



午後5時45分、犬の散歩中、アスファルト路面で吸水している
ミヤマカラスアゲハ♂がいた。
大きいし翅は全く擦れてない。何度も撮影しているミヤマカラスアゲハだけど、
美麗な姿に惹かれてついつい追いかけてしまう。

吸水は早々と切り上げ、林縁を探るように舞ったあとササ上に翅を広げて静止した。
どうやら、ねぐら入りの様子。
ここの道筋は過去にもアゲハ類がよくねぐらに利用していて、
まさに「ねぐら街道」「ねぐら通り」とでも呼べるだろう。
そっと近づくこと数回。寄れても2メートルが限界。それ以上は寄せてくれない。
2メートル離れていても、すぐに舞い上がって別のねぐらへと移動してしまう。
あいにく持ち歩いていたレンズは標準50ミリマクロレンズ。シャッターは一回しか切れなかった。

犬の散歩で持ち歩くレンズは最低2本以上、と決めてはいるが日によっては手を抜くこともある。
今日などは雨が降り出しかねない気配もあったし。
写真はかなりトリミングしてある。

ミヤマカラスアゲハIMG_3704.jpg


午前中、はっきりしない天気だったが、午後から晴れ間も出たりしてかなり蒸し暑かった。
明日からしばらくは、曇りか雨が続くようだ。




posted by やまかます at 14:10| クモ