一晩かけて食事をした、ワカバグモのメス親。
お腹はしっかり満タン!
卵のう内に残っている子グモはわずかとなり、
メス親は隣の葉っぱに移動して、落ち着いていた。
以前、コガネグモのあるメス親は、少なくとも5回以上、産卵を繰り返した。
一番最後の卵のうサイズは小さく、メス親の体もヨレヨレになって萎びていた。
そのメス親が力尽きて地面に落ちる瞬間を目にした私は、思わず合掌した、とは「昆虫ある記」にも書いたかと記憶している。
昆虫に限らず、様々な生き物の最期の瞬間を見届ける機会は少ないけれど、
それだけにその死にざまは強く印象に残る。
コガネグモ母さんの死は、まさに大往生だったのだろう。
ワカバグモ母さんが、今後どのような生き様を送るのか見届けたい気持ちはあるが、
それはほぼ不可能だと知っている。1ヶ月間それとなく見守ってきたワカバグモが
再び抱卵する日を、期待しないでも無い。
昨夜、仕事部屋の外灯に飛来していたのは、
オオミズアオ春型♂と、
アカウラカギバ。
アカウラカギバの食樹、ヒメユズリハは外灯のすぐ傍にあって、毎年、幼虫がここで育っている。
仕事部屋の外灯、ライトトラップの前面に寒冷紗の衝立を設置してみた。
建物の外壁面よりか、足掛かりが良いことに加え、静止面積が倍になる。
それと寒冷紗の織り目が方眼目盛りの役目を果たし、昆虫の大きさの比較も掴みやすくなったかと思う。