ダビドサナエの羽化が、午前10時頃から始まり、そして11時にはピークを迎えた。
そこにもここにも、ヤゴが次々と上陸して、水面から出るやいなや、羽化はすぐに始まる。
翅が伸びきった後、お尻から水滴が排出される。
長かった水中生活を卒業するわけで、体内をたっぷり満たしていた水ともお別れ。
一眼レフカメラで水滴の落ちる瞬間を捉えるのは、ちょいと厄介だ。
今ではプリキャプチャモードという、どんな瞬間も逃さない便利な機能を持ったミラーレスカメラがあるけれど、
私は持っていない。
一発押しのガチンコ勝負なのだ、今もって。
翅が伸び体がまだ色付く前に飛び立つ瞬間。これはさすがに撮り逃してしまった。
鹿児島県、曽於市にて。
さて、昨日観察したヒゴトゲハムシの産卵痕(A)だが、
今日再び同じ葉を見上げてみれば、産卵痕が一つ追加(B)されていた。
ふむ、となると、昨日、葉表に戻っていたのは、2回目の産卵をする気になったからなのか?
で、その産卵痕が2個ある葉のすぐ近くに、ヒゴトゲハムシのシルエットがあった。
つまり葉表にいたのである。
なんと!よ〜く、よ〜く、見つめてみれば、お尻の辺りが白く透けているではないか!
これはどうやら、産卵の準備、あるいは産卵途中なのではないか!
どうやって葉表面を切り開いたのかは知りようもないが、これから卵を葉肉内に埋め込むところ、
ではないだろうか?
けれど、結局、産卵は行わずプイッとその場から離れてしまった。
なんで?
濃い霧の朝、うちの林のド真ん中にあるイチイガシ。
昨年、コマ打ちしたクヌギのほだ木は、このイチイガシの根元に転がしてある。