午前9時02分。ヘラノキの細枝に張り付いた幼虫巣から、タケウチトゲアワフキ幼虫がお尻をくねらせながら姿を現した。
硬い貝殻のようなシェルターから身を晒し出すのだから、いかにも危険極まりない。
鳥に見つかったら、あっという間に胃袋に消えてしまうだろう。
クネクネとお尻を振るのも、自殺行為に見えてならない。
まあ、カメラを構えている私が傍にいるから大丈夫ではあるけど。
泡のシェルターに包まれて登場するのは、ムネアカアワフキと一緒だ。
脚で踏ん張って定位した後、羽化が始まるまでわずか5分。
撮影していたヘラノキでは、他にも4頭が羽化していた。
新成虫の姿も多く、こんなに早くから、というのはいかにも南九州の平地、という土地柄でもあるだろう。
うちから車で15分、というこのタケウチトゲ観察ポイントは日南市のメリアンさんに教えていただいた。
私が宮崎に移転した当初は、右も左もわからないまま右往左往していたが、
やはり地元の方からの的確な情報はありがたい。
2019年04月09日
タケウチトゲアワフキ、羽化ラッシュ
posted by やまかます at 20:00| カメムシ