「取り付けたのが11年前だから、そろそろ寿命かな?」
雨漏りの次は換気扇か、ヤレヤレ、と見に行ってみる。
スイッチが入ったままだけど、確かに作動していない。
換気扇のカバーを外してみた。
「なんだ、こういうことか!」
回転翼に挟まっていたアシダカグモが、ポトリと落ちた。

おそらく即死だったのだろう。腹部が大きく抉れていた。
死骸が外れたはずみで、換気扇は正常に作動し始めた。
電源が入れっぱなしだったにも関わらず、モーターが焼き切れなかったのが不思議だ。
不思議と言えば、アシダカグモがブンブン唸って回転する換気扇の中に入ったこと。
振動もかなりあるはずだし、警戒して近寄らないのでは?と思いたくなる。
もしかして、その振動を獲物の動きと勘違いした? いやいや、11年間、毎晩回転してきたのだから、
今回に限ってというのは考えにくい。
回転する前に侵入し、うっかり長居しているうちに、家人がスイッチを入れた。
たぶん、そんなところだろうなあ。
わが家ではもっともお馴染みの同居者だから、こんなアクシデントもたまにある。
扉の隙間でせんべいになっていたりと。
クヌギに行儀良く並んだ、イモムシ。
ツマキシャチホコかな。

数時間後には、身を寄せ合って食事していた。

色合いといい、暑苦しいことこの上ない。
EOS-5D Mark3、TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD+スピードライト430EX III-RT