以前にはほとんど目につかなかったので、「あれ?」と気になっていた。

ボロ網をごっそり取り外してみれば、中に潜んでいたクモが姿を現した。

ボロ網という網の張り方からして、どうやらクロガケジグモのようだ。
このクモは、オーストラリアからの外来種らしい。宮崎ではいつ頃から侵入しているのかわからないが、ここ最近になって増えてきた、というのも納得がいくような気がする。
夜になると姿を外に晒していたり、獲物が掛かるとトンネル穴から飛び出して来る。
苗木(60センチ)を植えて4年目のクヌギの樹液に、クロヒカゲが集まっていた。

下の個体がもっとも新鮮で、次に上、三番目に中、と、三者三様。お互いに争うでもなく、一見仲良く食事をしている。
一昨日の台風7号の通過時、撮影スタジオに雨漏りが発生した。
幸い機材など備品には落ちなくて、床がびしょ濡れになっていた。
スタジオは11年前に増築したので、屋根がひどく劣化したとは考えにくい。今日になって屋根に登ってみたが、どこにも異変は見当たらなかった。屋根は緩い片側傾斜でスレート葺き。
夕方になって偶然、Hさん(板金工)と出会ったので事情を話すと、さっそく屋根を診てくれた。
Hさんは一目見て、雨漏りの原因を突き止めてくれた。さすがプロだ。
母屋の屋根とスタジオの屋根の接合部の銅板が浮いてわずかな隙間があり、なおかつそこに窪みができて雨量が増すと、たまった水が溢れて逆流し、隙間から浸水していたらしい。雨漏りの位置から直線上にある銅板にわずかな水たまりが残っていた。なるほど、指摘されるまでそこには気づきもしなかった。
雨漏りの対策としては、隙間全部に変成シリコンでシールドを施すという、やり方を教えてもらった。
道具類はあるので、チューブ入り変成シリコンを買い求め、自分で修繕作業をすることにした。
いづれにせよ作業は雨が止んで晴れてからだ。
「屋根の上だから日焼け対策しちょかんと、えらいことになるよ!」
何か困ったらまた連絡して、と言い残してHさんは軽トラに乗り込んだ。感謝!