2018年06月26日

平たいもの

ここの道沿いの草原では比較的、遭遇頻度が高い。

なにかと言えば、サツマヒメカマキリ
林縁に沿った草原というのが、条件として合っているのかもしれない。


今日も犬の散歩がてら、この辺りにいたりして、という期待を込めて眺めていたら、ほんとに目が合ってしまった。
ヒメカマ_0706.jpg

サツマヒメカマキリはすかさず、伏せの警戒姿勢をとった。
そこで背中から覗こうとしたら、翅を全開にして飛び去ってしまった。飛ぶか、ポロッと落っこちるか、
彼女らの反応はいつも機敏である。


飛び去る姿を目で追っていると、ひょろ長いものがチガヤの葉に。
ヒル_0708.jpg
クロイロコウガイビル、だろうか。

登り詰めてからUターンして下り始めた。餌でも探しているのだろう。餌はナメクジやカタツムリで、たしかにこの辺りには多い。
これはしかし「長いもの」が苦手な方には強烈な光景かもしれない。

キノカワガのほぼ完成した、繭。
キノカワガ繭_Z5A7132.jpg
繭の外形は、ボートを伏せたような、あるいはアオスジアゲハの蛹のような、流線型をしている。
茶色のアクセントはただの模様だろうか。
繭作りの工程はおおよそ予想できていたが、実際に見るのは初めてで、興味深かった。


今日の午前中は雨。鹿児島県東部の通い慣れたフィールドには正午に到着。
車のなかで弁当を食べ終わったころ、雨はピタリと止んだ。
ベニツチカメムシは、ボロボロノキの落果を運ぶメス親や、育児室でメス親が2齢幼虫に寄り添っているものや、すでに独り立ちして落果に群れている幼虫もいたりと、繁殖期の賑わい。
2か所で育児室内の様子をしっかり観察でき、撮影もできた。


2時間ほど撮影してから別の森へと移動して、本日のもう一つの目的に取り組むもなかなかうまくは見つからず。
しかし、副産物というべきか、ツチアケビを見つけた。
花はほぼ終わりかけで、実が太り始めていた。

ツチアケビ_0632.jpg
posted by やまかます at 20:55| カマキリ