肝心の資料館を見学したことはなく、
私は資料館敷地内の植え込みや、神社の境内を歩くだけだから、かなり、いや相当のひねくれ者と言えるだろう。
今日の目的はヒイラギナンテンに集まる虫を期待してのことだった。

ブルーベリーのような果実を食いつくように見て回ったが、成果はゼロ。
ときにはこうして、結果が出なかったことも書いておこう。
それでも、観察フィールドでは何がしかの出会いがあるものだ。
神社境内のサクラの若葉に、サツマヒメカマキリが産卵したと思われる、卵しょうがあった。
こんな不安定な場所で。

かなり新鮮であり、産卵場所からしてもつい最近、産卵されたものであるのは疑い無い。

サツマヒメカマキリは幼虫越冬で、羽化は5月半ばから。昨年、交尾を観察したのは6月下旬だったが、今年は季節の進行が早いせいか、もうすでに産卵が始まっているようだ。
同じサクラの葉っぱで脱皮中のカメムシ幼虫がいた。

脱皮して4令かな?
餌にはイモムシを調達しなければならないけど、クチブトカメムムシのなかまのようだから、飼育して確認しておこうか。