北西の強風が終日吹き荒れた。
モズのテリトリー内を歩いて、今日もまたトノサマバッタの早贄を見つけた。
肝心のモズの姿は見ることなく、1時間ほどで退散した。

強風に煽られながらも、地上の獲物を探して低空飛翔していたトビ。
車を運転している窓から、畑に舞い降りたところを目撃。トビの横にはハシボソガラスがいた。
一旦車を止め、バックして畑に横付けしたところでトビ去ってしまった。
モグラ塚がたくさんある畑だったが、いったいどんな獲物があったのだろうか。それを確かめることなく街中へ出掛けた。
今日は師走、一昨日の夜から長男と孫、次男が帰省しており何かと忙しく賑やかな一日だった。
が、子どもたち兄弟は今日のうちには帰って行き、また静かな我が家に戻った。

1歳と2ヶ月の孫の行動には、なかなか興味深いものがあった。
自分の子育てでも気づいていたはずだが20数年前のこと、とっくにもう記憶が薄れてしまっている。
幼児の脳内世界を空っぽの倉庫に例えるなら、そこに納品された品物をどこに片付けるか、広ずぎて適当に散らかっている、そんな光景を想像してしまう。整理してすぐに出荷できる状況にはなく、適当にあちこちに散らばっているのだろうか。ただし、倉庫は広くて余裕があるので、受注するのも何でもありで、あちこちの注文を受け入れるのに何の躊躇も要らないようだ。
食事の好き嫌いはすでに目で見てはっきりしかもかなり細かく区別がつくのに、一歩家を出た途端、土でも石でも口に入れてしまう。そういえば、自分の長男を初めて雑木林に連れて行った時、ニコッと笑ってから鷲掴みにした土を頬張ったことを思い出した。環境が変わると、目で認識できる世界が追いついて行かないのだろう。