2023年09月30日

庭のコスモス

三股町

庭のコスモスが賑わってきた。
ハキリバチ、アカタテハ、そして、アカタテハの足元にコアオハナムグリ。(撮影:9月29日)

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ホシホウジャク
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ツマグロヒョウモン♂
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ツマグロヒョウモンは他のチョウやハチなどに比べて、一つの花での滞在時間がもっとも長く、しっかり丁寧に吸蜜している。飛び立つタイミングを待つ間に腕が痺れてしまいそうになった。

〜長崎県、諫早市〜

熊本港から九商フェリーに乗船。フェリー乗り場の駐車場はまだ午前中なのにフライパンの上にいるような暑さだった。
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TG-6

島原半島、雲仙岳の山並みを正面に据えて、1時間の船旅。
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TG-6
posted by やまかます at 19:18| チョウ

2023年09月29日

今時のカメムシ

三股町
                           ( 写真撮影・記事内容は全て昨日、9月28日 )

町内の上米公園に立ち寄ってみた。去年の台風被害が甚大で、林道を含む斜面が大きく崩落。その後どうなったのか気になっていたが、ようやく復旧工事が始まっていた。工期はまだこの先1ヶ月ほど掛かるようだ。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

これまで3本並んでいた柿の木のうちの1本は崩落によって消失してしまった。残った柿の木を見上げてみれば、チャバネアオカメムシが来ていた。熟柿にはシロテンハナムグリ、コムラサキなども飛来していたようだが、観察も撮影もできるような高さではなかった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
公園のトイレ入り口外壁には、キマダラカメムシが集まってい、トイレの中にはさらに20頭前後が入り込んでいた。ここのトイレでは毎冬、キマダラカメムシの越冬集団が見られる。
酷暑の下での集合にはちょっと驚いたが、カメムシのからだはもうすっかり秋モードなのだろう。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-20
オヒシバの花穂にはクモヘリカメムシが飛来して、さっそく吸汁を始めていた。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-20 FlashQ G20U 

posted by やまかます at 20:36| カメムシ

2023年09月28日

アブラムシとチョウ 

オオキンカメムシ幼虫がいたアブラギリの近くにホウライチクがあって、ツノアブラムシ類のコロニーがついていた(昨日)。
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U (撮影:9月27日、出水市)

オオテントウには会えなかったけど、ゴイシシジミが数頭、集まっていた。
ストロー状の口吻でアブラムシの体を撫でるようにしているうち、アブラムシがお尻を上げて排泄し、すかさずその甘露球を吸い上げていた。コロニー内にはゴイシジミの卵も見られた。

この瞬間を撮影するには数打つしかない。とにかく撮り続けて当たれば良し。
薄暗い林内でチョウの動きを写し止めるために、ストロボを使った。ストロボはカメラから離して逆光の位置から1灯のみ。左手でストロボを持ち、カメラは右手だけで構える、というのは小型軽量マイクロフォーサーズの本領発揮と言える。
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (撮影:9月27日、出水市)

三股町

我が家の庭のススキでは、カンシャワタアブラムシのコロニーの中で、ゴイシシジミ幼虫が成長していた。
先日、孵化した幼虫だろう。
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OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

次々とやって来るアリはアブラムシに夢中で、ゴイシシジミ幼虫にはまったく無関心の様子。
もう終齢のようだが、体の紋様は成虫の碁石を並べたような翅の紋様に似ている。
posted by やまかます at 20:34| チョウ

2023年09月27日

アブラギリとシナアブラギリの今日

鹿児島県 伊佐市〜出水市

完熟アケビの果実が美味しそうに下がっていた。さっそく通い詰めているのは、メジロかな。
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アケビ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

先月末に訪れた「アブラギリの谷〜オオキンカメムシの里」に再び赴いた。
オオキンカメムシがシナアブラギリでも繁殖するのかどうか?そこをもう一度、確かめておきたかった。

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アブラギリ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

アブラギリの果実はほとんどが落ちてしまい、樹上に残っているものは数えるほどしかなく、
あれほど無数に見られた幼虫や成虫の姿も、すっかり消えていた。幼虫たちはすでに成虫となり、果実が終わったアブラギリからは離れて分散したようだ。落果したアブラギリの葉には黄葉も目立ち始めている。気温は高いけれど、秋の気配を強く感じさせる。
賑やかだったオオキンカメムシの姿が潮が引くように一斉に消えた寂しさが、谷全体に漂っていた。

それでも、出遅れ組がいたことは前回の探索で見ていたから、その幼虫たちがごくごくわずかだがまだ残っていた。
果実がほとんどないので、羽化まで成長できないものもいるかもしれない。

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5齢と並ぶ新成虫    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

前回、孵化幼虫集団が見つかったアブラギリには数個だけ果実が残ってい、5齢幼虫が吸汁していた。
今年はこれで幼虫の姿は見納めになる、そういう思いでひとしきり眺めておいた。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

さて、気になるシナアブラギリ(オオアブラギリ)は、まだ果実が以前と変わらず残っていた。
若干、色づいてはいるが、これならまだまだオオキンカメムシの幼虫をじゅうぶん養えるはずだが、、、。
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   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO  

しかし、いくらたわわに実った果実や葉影を見て回っても、幼虫の姿は皆無であり、成虫が2頭見つかっただけだった。
前回来たときと変わらない様相に、予想はしていたけれど落胆したのも正直なところ。出遅れ組の幼虫が多少とも育っているのでは、との期待も半分あった。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

シナアブラギリの果実で吸汁していた成虫は、今夏産まれの新成虫であり、小楯板前縁から前胸背後半にかけて黒紋が広がる特徴は、他の成虫でも見られた。

アブラギリとシナアブラギリの多産地が隣接するこの一帯で、オオキンカメムシが好んで産卵し繁殖するのは、アブラギリであることは間違いない。シナアブラギリでも繁殖する可能性を否定はできないが、嗜好性の差が明らかにあると言っていいだろう。

オオキンカメムシの幼虫が、アブラギリ果実で育っている現場を初めて見たのは、1995年の7月のことで、そこは屋久島だった。そのとき、紫色をした卵塊を見た感動もいまだに色褪せない。
屋久島に行く前は、房総半島南端の山中でアブラギリを見て回ったりしたけれど、幼虫も成虫もまったく見つからなかった。あれから、30年近くを経て今。地元の宮崎そして鹿児島の山中でオオキンカメムシの繁殖する姿を見たい時に見れるようにはなった。けれど、彼らの暮らしぶりにはまだまだ謎が残されたままである。
posted by やまかます at 21:22| カメムシ

2023年09月26日

空色ラッパ

三股町

昨夜から降り続けた雨で、外はしっとり濡れそぼっていた。
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ジョロウグモの網糸と雨滴     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

16年前、移転してきた当初には見られなかったセイヨウアサガオ。今ではとなりの空き地からジワジワとうちの林にまで入り込み始めている。その繁殖力たるや凄まじいとしか言いようがない。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

花の中にクロセセリが潜り込んで吸蜜しているようだ(写真上の画面中央下)。

長い口吻を持っているクロセセリでもこうなのだから、モンキアゲハ♀も窮屈そうに花の中に大きな体をねじ込んでいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 20:13| チョウ

2023年09月25日

秋型

三股町

外来アサガオを凌いで賑わうのはクズ群落。
となりの倉庫壁面をカーテンのごとく覆っている。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

少しでも草刈りを怠ると、我が家の駐車場へどんどん押し寄せてくる。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

タテハモドキの秋型が花壇に来ていた。
ずいぶんと長く吸蜜していたが、花は写真のセンニチコウに限られ、混じって咲いているポンポン百日草やコスモスにはまったく目もくれない。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

足下に飛び出してきて、そのままあっさり捕まえたトノサマバッタのメス。
弱っているのだろうか、と手から放した途端、高く舞い上がり下段の畑へと飛び去って行った。

昨日と同じ時間帯(午後5時過ぎ頃)にジュズダマを見に行った。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

セグロアシナガバチが舐め取っていた、まさにその場所に、ハエの一種がいてこれもまた同様の行動をとっていた。
どうやら、多くの昆虫たちを虜にする成分でも含まれているようだ。
この時点でアシナガバチの姿は無かった。

隣のジュズダマ群落では葉の付け根を中心に、ススのようなもので黒ずんでいた。
このススが飛び火したものだろうか?それならば、この大元の場所にアシナガバチもハエも来ているはずだが、、。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U



posted by やまかます at 20:00| チョウ

2023年09月24日

アシナガバチのこだわりとは

三股町

家庭菜園のなかにいた、ホソハリカメムシの終齢幼虫。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

色彩や棘状突起の有無で、混生するハリカメムシ幼虫との区別は容易だ。
とても目立つ幅広の触角は、成虫になると平凡なものになる。不思議といえば不思議。

夕方の散歩で谷津田の周回農道を歩いてみた。
道沿いにジュズダマの群落があり、しばらく立ち止まってぼんやり眺めていると、
アシナガバチがジュズダマの葉裏でじっとしていた。
一旦飛び立ってもまた同じ場所に戻ってくるので、よほど執着しているようだった。何があるのだろう?

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FL-LM3

よく見ると、セグロアシナガバチのメス蜂であり、黒いスス病のようなものを舐めていた。

しかも、他にオス蜂も2頭いて、彼らもメス蜂と同じことをしていた↓

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FL-LM3

セグロアシナガバチが夢中になって舐めとる、黒いススのようなものはカビの一種だろうか?
しばらく様子を見てみようと思う。
posted by やまかます at 20:26| ハチ・アリ

2023年09月23日

毛虫、分裂葉

鹿児島県曽於市財部町 「桐原の滝」

心配していた雨も直前には止み、予定通り昆虫観察会を開催できた。
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    TG-6

イロハカエデにいた、オオケンモンの幼虫。

まだ咲き残っていたヒガンバナには、次々とアゲハ類が飛来し、こどもたちがネットインしたものを、種名と雌雄の見分け方など解説した。個体数が多かった順で、カラスアゲハ→アゲハ→モンキアゲハ→クロアゲハ=ミヤマカラスアゲハ

正午過ぎの帰り際、車のすぐ横にいた、クロヒカゲ。
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クロヒカゲ    TG-6

観察会現場の道路沿いに生えていた、クワ。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

葉の切れ込みが多い幼木はよく目にするけれど、今朝、見た幼木の分裂葉はいったい、何分裂しているのだろう?
遠目にはまるでシダか何か別の植物に見えてしまうほど、こまかく分裂している。
クワは、成木になるにつれ不分裂の丸い葉になるそうだ。(参照:『葉で見わける樹木』林将之・著(小学館フィールドガイド22)
posted by やまかます at 21:32|

2023年09月22日

虫を招く力とは

愛媛県 松山市

20日に愛媛県、21日に香川県のフィールドを巡った。今回は、局所的にしか見られないカメムシの撮影が目的。

ピンポイントの生息地に出向かない限り見つからない虫は多いが、そこへ行きさえすれば簡単に見られるもの、ここと言われて探しても簡単には見つからないもの、と大きく二つに分かれる。今回は前者に当たると言っていいだろう。
それでも、出発前には探索にかなり時間を要するかもしれない、という覚悟をしておくのが常だ。
今回は愛大昆虫学研究室のOBの方々に案内いただき、お世話になった。まさに大名旅行のようなもの。大船に乗った気分は控えめに、初めて出会うカメムシに満面の笑顔で興奮した。

さて、昨日21日、香川県高松市のフィールドを立ち(遅めの昼食は讃岐うどん)、松山市内のホテルに投宿。
今回のホテルも窓から松山城を望める位置にある。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

部屋は9階、窓は東向きになる。
カーテンを少し開いておいたせいだろう、朝になってみると大きな窓ガラスに、小さなカメムシのシルエットが張り付いていた。
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    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

窓は隙間ができる程度には開くようだが、ロックがどうやっても解除できなかった。開いたところでカメムシは窓ガラス中央にいるので手出しもできない。せめて、カメムシの姿をしっかり見たいので、ストロボ照明を使って撮影してみた。

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   OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

写真ではやめてしまっているが、当初、窓ガラスの表面に口吻をしきりと押し当てていた。
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  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U  

ガラスに顔を押し当てて、できるだけ背面を覗けるだけ覗いてみれば、チャバネアオカメムシのメスとわかった。
おそらく夜の灯りに飛来したのだろうけど、よりによって、それが私の部屋だけだったのか?
posted by やまかます at 08:15| カメムシ

2023年09月19日

斑猫

三股町

朝、車に荷物を積み込んでいると、足元からハンミョウが飛び立ち、植え込みの茂みに着地するのが見えた。
地面で活動しているときは、近寄ることなどはほぼ無理だが、植物上で体を休めるときには、間近まで寄れる。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

着地した場所は遠目にもおよそわかっていたが、いざ撮影しようと歩み寄ったものの、すぐには見つからなかった。派手な色彩紋様は周囲の植物に溶け込んで、迷彩効果があることに改めて気付いた。こういうことは、標本箱に並んだ姿を眺めていても気付きようがないだろう。
自宅の敷地内で毎日のようにハンミョウの姿を拝めるのだから、もっと早く気づかねば、、、、。

以前、衝動買いした、百均の観察ケースに入れてあるのは、室内に入ってきたカメムシたち。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

大きい順に、キマダラカメムシ、ツヤアオカメムシ、ホソヘリカメムシ、の3種。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

しばらく観察した後、外に逃した。この観察ケースは天井が蝶番で大きく開くので、複数個体を出し入れすることには向いていない。お一人さま、専用だろう。


posted by やまかます at 19:37| コウチュウ

2023年09月18日

やっかいな、お荷物

三股町

クズの葉をめくっていると、白い蛾の幼虫がいた。体長は1センチほどと、小さい。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

別の角度から見てみると、幼虫の背中にはヌルンとした、おそらく寄生蜂の幼虫が乗っていた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

さらに他の葉をめくると、もう少し大きい幼虫がいて、こちらには明らかに寄生バチが止まっていた。
これから産卵しようとしているのか、それとも産卵を終えたところだろうか。まったく動きが見られない。
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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

寄生バチが止まっている蛾の幼虫は脱皮前の休眠に入っているようで、わずかに頭部を動かすだけだった。

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       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昨晩、午後5時過ぎころ、イノシシの子供兄弟2頭が、庭の片隅に現れ、地面をしきりと掘り起こし採餌していた。まだ幼いので警戒心がやや薄いのかもしれないが、それでも庭の隅、林のへりに沿って移動して、家屋の近くや畑には近よらなかった。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

幼獣とはいえ、家屋に近い庭にまでやってきて採餌するというのは、これまでになかった。周辺の田畠の多くが耕作放棄地となって久しく、人の出入りもかなり減ったことが、イノシシの活動エリアを広げているのだろう。今年は昼間でも何度かイノシシの活動を見ている。
「そのうち、家庭菜園の野菜にも被害が出るんじゃない」と心配する声が聞かれる。
posted by やまかます at 20:06| ハチ・アリ

2023年09月17日

カップル

三股町

ジョロウグモのメスにオスが近づき、そのまま交接が成立しているように見えた。
オスの触肢の動きの仔細までは見えなかったが、一旦は離れても何回も繰り返していたので精子を送り届けることができたのではないだろうか。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ジョロウグモのメスのすぐ近くには脱皮殻が残っており、するとメスは脱皮して成体になってまだ時間が浅いのではないか、とも考えられる。そうであれば、メスの警戒心もまだ薄くオスをすんなり受け入れたのかもしれない、という想像もつく。

ジョロウグモの網の下には、ヒメウラナミジャノメの交尾カップルがいた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

こちらは、ハネナガイナゴのカップル。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

イネ科の花穂にホソハリカメムシの交尾カップルがいて、
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

ふと目線を下げると、すぐ隣に同種の5齢幼虫がいた。
この時期、エノコログサなどの花穂にも幼虫の姿が多い。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U
posted by やまかます at 19:53| カメムシ

2023年09月16日

紹介〜今夏、刊行された昆虫の本

昆虫写真家の森上信夫さん尾園暁さん、お二人の本を紹介します。


7月に刊行された、森上さんの『ようこそ 虫のぬけがら博覧会』(少年写真新聞社)。
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昆虫が成長していく過程で必ずくぐり抜けていく脱皮という儀式。その儀式を無事に終えましたというメッセージを、森上さん独特のセンスで受け止めて、写真劇場を披露している本です。頁数もこの類の写真絵本としては異例の64頁と内容盛りだくさん。森上さんご自身で「自信作」とおっしゃるのを、私は直接、お聞きしたことがありますし、ご自身のブログにも書かれてあります。自信作という言葉はなかなか聞けるものではないですが、構想を長年かけて練り上げ、気合のこもった渾身の力作であることは疑いないかと思います。ぬけがらの写真は、「虫のしわざ」という視点で私もずいぶんと撮影していますが、それはあくまでも博物記録の域を出ることはなく、森上さんのように一冊の劇場本に仕立てようなどとは考えたこともありませんでした。
森上ワールドがいよいよ磨きをかけて、今後もさらに続編・新編が誕生するのではと思います。


8月に刊行された、尾園さんの『くらべてわかる トンボ』(山と溪谷社)。
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トンボの本格的な図鑑をすでに著している尾園さんが、今回の本では生態写真を使って、それこそ手取り足取りで、トンボの見分け方、名前調べを誘ってくれます。
なんのキャプションが無くとも眺めているだけでも綺麗な生態写真に、惜しげもなく、体の細部の特徴が引き出し線で書き込まれています。それはまるで、フィールドの現場で尾園さんが立ち会ってくれて、直接、教えてもらっているような臨場感に溢れています。尾園さんが長年培ったフィールドノートが、B5判と大きめで見易いサイズの美麗本となったとも言えます。これから昆虫写真を始めたい人にとっては、トンボの識別だけでなく、どういうアングルでどんなタイミングで撮影すればいいのか、トンボ撮影入門のための手引きにもなるでしょう。
トンボの名前調べという実用面だけでなく、眺めて読んで、トンボの世界の魅力をじっくり味わえる内容の本です。


posted by やまかます at 20:15|

2023年09月15日

彼岸花、見ごろとなり、ハラビロ産卵する

三股町

ヒガンバナの開花ピークとなり、庭では次々とアゲハ類が訪れている。
外で陽射しを浴び、チョウたちを撮影するのも筆休めにはちょうどいい運動になる。
このところ望遠レンズの高速連写撮りに頼り切りだったので、久々に広角レンズに持ち替えて一発撮りを。
花に夢中になっているチョウは、個体差もあるけど人への警戒心が薄くなっているのでかなり近寄れる。
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    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH

カメラの設定はマニュアルで、シャッター速度は1/500、F8、ISO200。
FlashQ G20U は、1/500までなら同調発光できる。フォーカスもMFでノーファインダーという、広角近接撮影法のセオリー通り。
チョウの下から見上げたり上から見下ろしたり、チョウの目線に合わせたり、と、その撮影している様を傍らから眺めたら、いったいどんな風に映るだろう。という、心配なら我が家ではまったく必要ない。
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ミヤマカラスアゲハ    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

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ミヤマカラスアゲハ♀     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

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アゲハ♂    OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

縁側の柱ではもう、ハラビロカマキリのメスが産卵を終えていた。
このメスはこのあともまだまだ産卵できそうなほど、元気で健康そうに見えた。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

午後4時を過ぎたころから、仕事部屋のすぐ外からスズムシの鳴き声が聴こえ始めた。
今日も暑かったけれど、スズムシの音色が涼しげに響く。
posted by やまかます at 18:33| チョウ

2023年09月14日

テント巣

三股町

今朝、ススキの葉裏を覗いてみれば、ゴイシシジミの卵は孵化したあとだった。
ポッカリ穴が空いた卵の殻に、それでもなお、カンシャワタアブラムシ幼虫が執拗に攻撃を続けていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ゴイシシジミの孵化幼虫は、すでに自ら吐糸したテント巣に籠っていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ゴイシシジミ幼虫は、アブラムシを捕食するのだが、アブラムシがお尻から分泌する甘露も飲む。

昔、学研映画の仕事でアブラムシの教育映画の製作に関わったことがある。
兵隊アブラムシの映像を撮る、ということになって飼育したり、アブラムシを集めたりして、当時は16ミリフィルムで撮影をしていた。撮影はプロのカメラマンが行い、私はスタジオでセッティングを担当。
生き物の撮影ではとにかく待つ時間も長い。カメラマンの方が他の用事で張り付けないときなどには、ときたまだが私がカメラにかじりついて撮影のチャンスを狙ったこともあった。
ゴイシシジミ幼虫のテント巣をずっと狙っていたとき、おもむろに幼虫が外に頭を出した。なにが始まるのだろう?と緊張してカメラマンの方のかたわらでじっと見つめていると、ちょうどアブラムシがお尻を上げた。次の瞬間、アブラムシが搾り出した甘露を、ゴイシシジミ幼虫が口で受け止めて吸い込んだ。
「新開くん、アブラムシを食わないよ。汁を吸ったけどね」
バクバク、アブラムシを食べるシーンが狙いだったのだけど、私は初めて見ることができた甘露吸いの行動に、えらく感動して喜んだのは言うまでもない。
もう40年近く前の話になるけれど、、、、、、。

ツチイナゴの幼虫がちょうど脱皮を終えるところで、このあとお尻を引き抜いて上向きになった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 21:24| チョウ

2023年09月13日

あきらめませんよ!

三股町

昨日は一旦諦めたかに見えたが、今朝になってまた、カンシャワタアブラムシ幼虫がくらいついていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

幼虫はたくさんいるので、疲れたら交替するのか、それとも同じ個体なのかはわからない。
ゴイシシジミの卵には孵化の兆候がわずかに見え始めている。
はやくこの卵を剥がさないと!!

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

駐車場にいたハンミョウがランタナの葉上で休んで(?)いた。
悪天候のときや夜間には、葉上で静かに伏せている姿をよく見かける。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

先日、飼育していたヤマトシジミ3齢幼虫は寄生されていたが、幼虫の体から外に出て繭を紡いだ寄生バチが、今日になって羽化していた。
体長は3ミリ前後。コマユバチの一種のようだが、種名までは判らない。
posted by やまかます at 21:14| カメムシ

2023年09月12日

ぐるぐる攻撃

三股町

庭に咲いているマルバツユクサの花に、ホソヒラタアブが来ていた。
マルバツユクサはツユクサと比べて、花色が薄く葉っぱに丸みがある。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ススキに群れているカンシャワタアブラムシのうち、2齢幼虫の2頭が、ゴイシシジミ卵と格闘していた。
頭のツノを突き立て、卵を引っ剥がそうとしているのだろう。これでもか、これでもか、と卵を抱えるようにしてグルグル回っている。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

しかし、ゴイシシジミ卵はガッチとリ葉っぱに張り付いており、アブラムシの努力虚しくピクリとも動かない。
いつの間にかアブラムシは諦めて去っていた。
アブラムシが纏っているワックスが白い筋模様となって、卵の外周に残っている。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-20 FlashQ G20U

室内作業の休憩時間には庭に出て、遠くを眺めたあと、足元を見つめて庭でマクロ撮影を楽しむ。
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コミカンソウ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-20 FlashQ G20U

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カヤツリグサ    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO MC-20
posted by やまかます at 20:16| カメムシ

2023年09月11日

備忘録〜ヤマトシリアゲムシ

三股町

今日の写真は、2010年5月6日に撮影したものだが、忘れないうちに記録として留めておくことにした。

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     E-620 ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 Macro Teleconverter EC-20    (撮影:2010年5月6日 )

ヤマトシリアゲムシの交尾カップルがぶら下がっているのはクリの枝で(場所はお隣の果樹園)、
メスは枝に開いた小さな穴から樹液を吸っていた。

虫の死骸などを吸汁しながらの交尾は、シリアゲムシの配偶行動としてよく知られているが↓
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      EOS-80D EF-S60mm F2.8 マクロ USM (撮影:2017年4月20日、自宅庭にて)

そもそも、シリアゲムシが樹液を吸う、という観察事例すら今まで見たことも聞いたこともない。
13年前、クリの枝で撮影したときの記憶はほぼ飛んでいた。写真の蔵出し作業中に偶然でも見つけなかったら、
HDDの中で永久に埋没してしまうところだった。


posted by やまかます at 21:37| シリアゲムシ

2023年09月10日

昆虫観察会〜in 森の学舎

東臼杵郡郡 門川町 

昨日、観察会の下見で泊まった『森の学舎』では五右衛門風呂にて入浴した。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

天気情報では、曇りのち雨となっていたが、朝から雲ひとつない晴天で、雲が出てきたのは正午を過ぎてからだった。
昨年に引き続き、今年も昆虫撮影観察会に講師として参加。
親子連れの方々と2時間ほどフィールドを歩いた。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

クズの葉裏で、アズチグモのメスがハネナシコロギスを捕食中。
ハネナシコロギスの長い触角を全部画面に入れて撮影していると、隣のクズの花穂にウラギンシジミ幼虫がいた。蕾や花をかなり食い荒らしている。
指先で刺激して、お尻の角からピュロピュロと伸縮突起を出すところを見てもらった。

1時間後もまだ食事は続いていた。獲物として大物だろう。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

ミツバアケビにいた、アケビコノハ若齢幼虫の兄妹。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

女の子が見つけたキンモンガ。手から汗を吸っている。女の子はこのまましばらく手乗りのまま満足そうに歩いていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

いつのまに!?参加者のお母さんのしわざ、かな。
「これ何というバッタですか?」の声に誰もがすっかり騙されていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

サネカズラの落花(上)と若い果実(下)。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

サネカズラの花はポロリと落ちていることがよくある。
これから今にも咲きそうな蕾や、まだ若い蕾などもあった。
posted by やまかます at 20:36| バッタ

2023年09月08日

威嚇となりすまし

三股町

今朝はモズの高鳴きが部屋まで聴こえて、そしてしばらく間をおいて何度か続いた。
朝晩はかなり気温も下がるようになった。

庭の窓のすぐ下にいた、オオカマキリのオス。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

摘もうとすると、翅を広げて威嚇して、が威嚇時間はごく短く、すぐに逃げ出してしまう。でまたちょっかいを出すと立ち止まり、振り返りざま威嚇して、と何回も繰り返すうち、ついに飛び立ってツバキの茂みに隠れてしまった。
元気なオスだったが、メスに比べて威嚇の継続時間は短いように感じる。

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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

いっぽう、こちらも窓のすぐ近くのクワの葉にいた、ヒメクダマキモドキのメス幼虫。
葉脈の模様に見事に溶け込んでいいる。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

背面からも、そして横から見ても、どうだい!と言わんばかりに落ち着いている。
「オオ〜!」と独り小さく叫んでいる私。
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    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
posted by やまかます at 21:18| カマキリ

2023年09月07日

パラサイト

三股町

昨日、脱糞を観察したヤマトシジミ幼虫。今朝は、カタバミの果実のところに移動していた。
が、どうも様子がおかしい。体が透けたように薄色で張りもない。頭は下向き。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

脱皮前かとも思ったけど、そうではなく、やがて幼虫の横腹に大きな穴が開いて、そこからデッカい別のイモムシが出てきた。そして、そのイモムシは(蛆虫とも呼ばれる)細く尖った頭部をウネウネと揺り動かしながら、糸を吐き始めた。

寄生バチ幼虫がヤマトシジミ幼虫の体に宿っていたのだ。
ヤマトシジミ幼虫の時間が突然止まって、すっかり別の生き物の時間が動き始めた。
先日新たに見つけた2齢幼虫を回収しておけば、と少し後悔した。

庭のススキにカンシャワタアブラムシの白いコロニーがあるのは前から気づいていたけど、
今朝久しぶりに覗いてみれば、ものすごい数のアミメアリがたかっていた。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro FlashQ G20U

アリはみんな、気長に甘露の受け取りを待っているようだが、行列のできるお店、どころの騒ぎではない。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ゴイシシジミは庭の常連となっている。高校生の頃には憧れのチョウだったのに、今では毎日のように姿を見ることができる。かといって、ゴイシシジミの魅力が薄れたとかそういうことではない。知りたいことや、まだまだ見ておきたいことがたくさんある、不思議を感じるチョウであることには変わりない。

今日も午後5時から1時間、やり残していた草刈り作業を行った。以前ほど一気に広い面積をこなすことができなくなったのは歳のせいだろう。稼働するエンジンの破壊的なほどの爆音が、余計に疲れを助長するようにも思える。
posted by やまかます at 20:55| チョウ

2023年09月06日

だっぷん

三股町

午前6時50分
秋を感じさせる澄んだ青空が広がった。先週の天気情報では雨続きのはずだったが。
暑さは相変わらずだが、日陰では比較的過ごし易くなった。
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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

庭の一角ではヒガンバナがもう咲き始め、今朝にはたくさんの蕾が伸び上がっていた。
わずか一晩で30センチ近く成長している。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

糞がお尻に透けて見え始め、1時間ほどするとポロリと捻り出したヤマトシジミの3齢幼虫。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

今朝はほぼ1時間おきに3回脱糞して、そのあとゆっくり歩き出した。

午後5時から草刈り作業を1時間行った。先月のこともあるので、アシナガバチの巣があるかもとずいぶん警戒した。
デスクワークが長く続くので、目を休めるためにも外に出て遠くをぼんやり眺めたり、体を動かす時間は欠かせない。
posted by やまかます at 20:03| チョウ

2023年09月05日

カタバミ食べるイモムシ

三股町

朝から吹き続ける風のせいで日陰では涼しく感じることもあり、とくに陽が落ちてからはむしろ肌寒いほど気温が下がった。
先日、庭のカタバミで見つけたヤマトシジミの幼虫はまだ3齢かと思われ、蛹になるまで飼育している。

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カタバミ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

食草が萎れてきたので新しいカタバミを物色していると、新たに2齢幼虫が見つかった。
蕾に穴を穿って食事中で、糞を搾り出すところだった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ペースト状の淡い色をした糞は、食べる部位が蕾だからで、葉っぱを食べた場合は黒っぽい濃緑色になる。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

幼虫が乗っかっている蕾から視線を少し下げてみると葉っぱの裏に、卵殻があった。

車の走行距離を見てオイル交換の時期をとっくに過ぎていたことに気づいた。
いつも利用しているメンテナンス店に車を預け、オイル交換作業の間、時間潰しで百均ショップに入ってみた。

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

昆虫飼育用具や釣り道具などのコーナーに立ってみると、まず目についたのが、「テントウムシ観察ケース」(上写真左)。
筒形プラケースの中央に登り棒がはめ込んである。
「上へ上へとテントウムシが歩き、天井に行き当たったら逆さにしてみましょう」と説明書きがある。細かい空気穴が上下にあり、なにか使えそうで思わず衝動買い。
右にあるのは「さわらずに虫を捕獲・観察できるケース」。平たいのを折り目を曲げて組み立ててみた。虫の上から被せて、一方をスライドさせてケースに閉じ込める、という仕組み。取り口が広いので、平たい地面などにいる虫にしか使えないだろうけど、これも何か使えそうで衝動買い。

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       E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

こちらは蝶番で蓋が開閉できるただの透明ケースで、これは「観察用ケース」。蓋にはメジャーが刻まれている。
これも確実に使えそうで衝動買い。

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      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

こちらは、「メダカの撮影用ケース」。へええ〜、こんなのもあるんだ!?別の用途でなら使える場面もあるかもしれないと、これも衝動買い。

ほかにも「さわらず虫がつかめる」挟み式捕獲機や、「アリの巣観察ケース」などもあった。
多種多様な商品が登場するのは面白いけれど、やたらプラゴミが増えるだけのような気がしないでもない。
衝動買いしておきながらこんなことを書くのもなんだけど、、、、。
posted by やまかます at 20:42| チョウ

2023年09月04日

日陰と日向

三股町

午前6時26分
霧島山の山容をすっきりと拝めたのは、久しぶりのこと。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午前6時29分
ねぐらで夜露を纏っていた、チャバネセセリ。これだけびっしり露が付いていると飛べないだろう、と思いきや近寄ってみるとすぐに飛び立ってしまった。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午前6時32分
ポンポン百日草は名前のごとく花期が長く、多くのチョウたちを招いている。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

午前10時50分
シオカラトンボを探しに下の谷津田まで降りてみたが、オオシオカラトンボしかいなかった。
狭い農道沿いで相変わらずオニヤンマのオスが行ったり来たりしており、その直下の路上ではカラスアゲハが吸水していた。近寄るとソワソワと飛び立つけれど、クルクル迷走してからまた戻ってくる。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

日陰と日向が入り混じっていて、特に日陰に舞い降りたときは、カメラの露出を補正して画面の明るさを調整した。
下写真のように日陰でありながらカラスアゲハだけに木漏れ日が当たっているときなどは、ちょっと迷う。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

今日もアゲハの舞う姿をよく見かける。
まだウォーミングアップが足りないのか、飛んでもすぐ足場を探してはぶら下がっていた。ただ、警戒心は強く、数メートル離れている私が少しでも左右に動くと、すぐ過敏に反応してその度に飛び立っていく。
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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

昨夜のこと、就寝中にムカデに噛まれた。先月のアシナガバチ、ヤマビルと、刺されたり噛まれたりが続く。

布団の中にいつの間にやら入り込んでいて、寝返りをうったところで左上腕を噛まれた。
「イテテテ〜!」と思わず声を上げるほど痛かったが、布団の上を歩くムカデは体長わずか3センチの幼体だった。
噛まれた箇所はその後もずっとズキズキと激しい痛みが続き、なかなか寝付けなかった。体が小さくても毒の力は侮れないようだ。

先月の日曜日、テーブルの向かい側に座っている嫁さんが私の後を指さして、

「わあ〜!ムカデ!!大きなムカデ!!」と声を張り上げた。

朝食中のことで、思わず箸を持ったまま振り向いて見れば、出窓棚にデッカいムカデが、私の首筋に頭を向けてじっと佇んでいた。見えてはいないと思うけど、ムカデの目線を感じるほど高さも首筋にピッタシ照準が合う位置だった。
しかも、距離は30センチほどと近く、さすがにちょっとびっくりした。まあ飛び跳ねたりはしないけど、高所から落ちてくることはあり、昔、森のなかで私の顔に落ちて来たのをそれと知らず手で払ったら、ほっぺたを噛まれた経験もある。
我が家の室内でムカデを見つけることは珍しいことではなく、それでも大概はこちらが先にムカデの姿を察知して即座に退治している。しかし、昨夜のように就寝中に布団の中に侵入されてはこれを防ぐ手立てはない。


posted by やまかます at 21:24| チョウ

2023年09月03日

馬の鈴草

三股町

午前6時〜、地区自治会公民館での一斉清掃に参加した。
清掃といっても作業の大半は草刈りで、私は熊手を担いで片道8分の農道を歩いて行った。
熊手で刈り取った草をかき集めるのだが、これがけっこうくたびれる。
足下からは次々にトノサマバッタが跳ね飛んでいた。

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      TG-6

年に数回行われる一斉清掃も今年は今日が最後。公民館での敬老会は今年もコロナ感染の影響で開催中止となった。過去には台風の直撃で中止になったこともあった。
午前7時には作業が終了しその帰り道、ツルボの花が賑やかに咲いていた。

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     TG-6


都城市 高木町

通称「ヤブ蚊」と呼ばれるヒトスジシマカ。蚊に刺されるというと、このヤブ蚊かアカイエカのことが多い。
ところがうちの家ではヒトスジシマカはおらず、刺されるのは主にヤマトヤブカと稀にアカイエカ。
仕事の撮影でヒトスジシマカが必要になると、街中にヤブ蚊の採集に出かけていく。

採集場所はいつも高木町にある神社と決めていて、境内に入ってしばらくするとさっそく首や腕、膝などに数匹のヒトスジシマカがまとわりついてきた。首筋は何ヶ所か刺されてしまうが、腕に止まれば確実に採集できる。
採集を終えての帰り、塀に絡んでいたウマノスズクサの花が風に揺れていた。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ウマノスズクサが食草となるジャコウアゲハの幼虫も成虫も姿はなかったが、タテハモドキ夏型が数頭、絡み合うように舞っていた。
日頃、馬を見たりする機会はまずないけれど、馬が農耕や運搬など生活に欠かせなかった時代には、どこからともなく鈴の音が響いていたのだろう。馬が人と接触する事故を防ぐため、馬の首には大きな鈴を提げていたらしい。どんな音の光景があったのだろうか?どこか海外にでも出掛ければ、その鈴の音を聞けるだろうか。
posted by やまかます at 21:36| 草花

2023年09月02日

Papilio machaon

三股町

昨日の記事タイトル「キャノピー」のようなハッチが開く、そして、偵察ポッドにも似ている、というホシハラビロヘリカメムシの卵を今朝のこと探してみた。
クズの葉っぱをめくって葉裏を見ていけば、だいたいはすぐに見つかる。けれど終齢幼虫が一頭いただけで、卵は見つからなかった。過去に撮影した卵の写真はあるが、できれば撮り下ろしの写真を載せたい。

隣地の藪や庭で真珠光沢の卵探しに没頭しているうち、ほかのカメムシの初齢幼虫2種、初めて見る卵が2種(私にとって)、が見つかってまさに瓢箪からコマ。ささやかな発見は、来春に刊行予定の本に載ることになるだろう。

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

昼食を終えて居間で休んでいたら、花壇にアゲハとキアゲハ(Papilio machaon)のメスが来ているのが、簾越しに見えた。
アゲハのほうは尾状突起がとれて翅の傷みが目立つ。二兎を追うもの一兎を得ず、キアゲハの夏型はあまり撮影してなかったようにも思え、キアゲハを目で追うことにした。

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色とりどりのポンポン百日草のなかに、薄黄緑色の花が今年は咲いていて、アゲハもキアゲハも最初のうちは素通りしていたが、次々と花を巡るうち、この地味な花色にもついにやって来た。
posted by やまかます at 21:11| チョウ

2023年09月01日

キャノピー

三股町

午後5時半、家の外に出て一時だけ観察をした。
今日は本の仕事の撮影と写真画像の準備などでずっと室内に篭りきりだったので、外の空気を吸っておきたい。
以前なら飼い犬の散歩で嫌でも朝晩と日に二回は散歩に出ていたのだけど。観察歩きをするにしても、かたわらを歩く犬がいなくなったのは寂しいものがある。

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ホシハラビロヘリカメムシ     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

隣の敷地で蔓延っているクズでは、もっとも身近なカメムシと言える、ホシハラビロヘリカメムシが食事中だった。
本種が産み落とす卵は真珠光沢があり光の当たり方で虹色に輝く。

卵が孵化するときの様子は、ジェット戦闘機のコクピットを覆う流線型キャノピー(風防)を上に跳ね上げたときのようで、卵殻の一部がパコンと開いて、そこから幼虫がゆっくりと体を外に乗り出してくる。
2001年に劇場公開されたSF映画『猿の惑星』に出てくる偵察ポッド(一人乗り小型宇宙船)の形状やキャノピーの開く様子を観て、私はホシハラビロヘリカメムシの孵化や卵殻を思い起した。

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     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

こちらの↑ホシハラビロヘリカメムシの前胸背面には、小さなヌカカの一種が乗っかっていて、吸血中だった。
ヌカカの腹部は青緑色の血液でパンパンに膨らんでいる。いつまで吸い続けるのだろう。
シオカラトンボの翅脈で吸血していたヌカカと種類は違うのだろうか?

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      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ススキの葉裏についたカンシャワタアブラムシのコロニーで、ゴイシシジミが食事中。
アブラムシがお尻から出す甘露を吸っている。
今年はササコナフキツノアブラムシ(ササにつく)、カンシャワタアブラムシとも発生数が多いので、このアブラムシたちを幼虫の餌として育つゴイシシジミの姿もよく見かける。
posted by やまかます at 21:23| カメムシ