2023年07月31日

明日は我が身

三股町

ハラビロ捕食_M1080891.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

夜の庭や林で、ハラビロカマキリ幼虫がやたらと見つかることを数日前に書いた。
彼らがいかに狩りの名手であろうとも、自然界では安心安全というフレーズが通用しないようだ。
自分よりうんと小柄なアズチグモに捕食された、ハラビロカマキリの幼虫。

カナヘビ捕食-1081886.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO GODOX TT350 ( 7月28日、美郷町 )

カナヘビが昆虫を捕食する場面はよく目にする。先日の獲物はオオカマキリ幼虫、だった。
獲物が大きすぎて、飲み込むまでにはかなりの時間が必要。
ヤスリのような歯では肉を切り裂くことも、切り刻むこともできない。
とにかく貴重な獲物を奪われまいと警戒中。
じっとしていれば、落ち葉に紛れて一安心か。



posted by やまかます at 21:08| カマキリ

2023年07月30日

Araneus ishisawai

東臼杵郡 美郷町 おせりの滝 (7月28~29日)

0729-1081857.jpg
おせりの滝   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO(7月28日)

昨日は「おせりの滝」で昆虫観察会が行われ、講師として参加。
前日の下見ではカラカラ天気で陽射しがきつかったが、観察会当日は曇り。
暑さはあまり心配なかったが、途中で雨になった。
観察コース途中の東屋で雨宿りして、しばらくすると雨は止み観察会は予定通りの時刻で終了した。

0729-1081943.jpg
イシサワオニグモ  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U (7月29日)

久しぶりにイシサワオニグモを見ることができた。
林道沿いの薄暗い藪の少し奥に円網を張っていたが、明るいオレンジ色の体色のおかげで見落とさなかった。

0729-1081928.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO (7月28日)

水飲み場の蛇口に、オオカマキリ幼虫が登っていた。

0729-1081911.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO GODOX TT350 (7月28日)

オオミノガだろうか、大きなミノムシは苔を纏っていた。

国立国会図書館から登録利用者IDが無効になる90日前のお知らせメールがあったので、
ログインして有効期限を3年間延長できた。そういえば、複写サービスを使ったのはもうだいぶ以前のことだった。
posted by やまかます at 19:40| クモ

2023年07月29日

蜘蛛の糸

延岡市 延岡植物公園 (7月28日)

0729-1000256.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

木の幹にベッタリ張り付くように静止していた、オオアヤシャク。
以前、ここの植物園ではホオノキで幼虫を見ている。

0729-1000249.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ちょいと飛び立ってもらったら、運悪くクモの糸に絡まってしまった、、、と思いきや、

0729-1000246.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

そうではなくて、オオアヤシャクは平然と糸の上に踏ん張っていたのだ。
おかげで、翅裏の模様を拝むことができた。

このあと再び飛び立ち、別の木の幹にまたペタリと落ち着いていた。やはり、頭は下向き。
posted by やまかます at 21:11|

2023年07月27日

紅土カメムシ

延岡市 愛宕山

0727-1081243.jpg
     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U

しばらくぶりに、ベニツチカメムシの生息地を訪れてみた。
終齢幼虫が一頭だけ残っていたが、ほとんどは成虫となっていた。

0727-1081200.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

猛暑が続くためか、すでに崖土の隙間に潜り込んでいるものもいた。
九州のベニツチカメムシは真冬と真夏の一時期は、土中で越冬、越夏を行う。

0727-1081138.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

目の前をユラユラ舞っていたカラスアゲハは、日陰を探して翅を休めていた。



posted by やまかます at 19:10| カメムシ

2023年07月26日

PREDATOR

三股町

0724-1080876.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

シオヤアブがアメリカミズアブを捕食していたのは、庭のイヌビワ葉上。
ここはコンポストのすぐ傍で、アメリカミズアブが大量に繁殖している。
アメリカ原産の帰化昆虫ということだが、アメリカミズアブ幼虫は台所から出る生ゴミを消化分解してくれる。

0723-1000113.jpg
 ヤブキリ♀      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

毎日、ウスタビガの繭を見ているのは、ヤブキリ(写真上)やコロギス(写真下)など、大型の捕食昆虫に狙われることがあるからだ。強靭な大アゴで、あの硬い繭壁を食い破り、中の蛹をすっかり食べ尽くしてしまうことがある。
いづれも特に夜間、活発に動くので、監視を続けることはできないのだが、、、、。

コロギス-6198147.jpg
 コロギス♀     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U 
posted by やまかます at 19:39| アブ・ハエ

2023年07月25日

カマバッタリギス

三股町

0719-1000437.jpg    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ニシキリギリスのオスは用心深い。鳴き声はすぐそこだけど、草むらの陰に身を寄せていてなかなか姿が見えない。
音源の位置探査は、首を左右に振りながら草むらをじっと舐めるように見つめる。
やっとのことで草むらの演奏家と目が合う。演奏家はもちろんこちらの視線には気づいていない。
この首振り音源探査も、空振りになることがほとんどではある。

0723-1000085.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

大柄のオオカマキリ幼虫はすでに翅芽が膨らんできている。羽化はもうすぐかもしれない。
緑色型のメスだろう。

0723-1000088.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ハラビロカマキリはまだ中齢〜亜終齢くらいの幼虫がほとんどだ。
昨夜、庭や林の木々を見て回ったら、次々とハラビロカマキリ幼虫が照明の灯りに浮かび上がって、その数の多さに驚いた。昼間より、夜のほうがスポット照明で見つけやすいわけだ。

0719-1080325.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

午後9時21分。 クサキリだろうか? 脱皮を終えたばかり。
posted by やまかます at 18:27| バッタ

2023年07月24日

赤いカップル増える

都城市 山之口町

0724-1080762.jpg
0724-1080758.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

昨日の同じススキで、アカハネナガウンカの交尾カップルが4組に増えていた。

0724-1080816.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

チュウガタシロカネグモのメスが同種を食べていた。いわゆる共食い。
餌食となったクモは同種の幼体で、共食いが生じたのは本種の網が過密に張られているせいかもしれない。
少し離れた場所には、オスもいた↓  オスは胴体の割に脚が長い。

チュウガタ_M1080826.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

一昨日の夜から、クツワムシの鳴き声がするようになった。まだ数は少ない。ハヤシノウマオイも今夜は一頭だけだが鳴いていた。
posted by やまかます at 21:32| カメムシ

2023年07月23日

炎天下の愛

都城市 山之口町

0723-1000035.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

イヌザンショウのすぐ近くで休んでいたアゲハのオス。
幼虫がついていないかと葉っぱを舐めるように見てみたが、食痕がまったく無かった。

0723-1080601.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ススキにアカハネナガウンカが多数ついていたが、交尾カップルは写真の1組だけだった。
昼近くになって陽射しも強まると、アカハネナガウンカはすべて姿を消していた。

0723-1000045.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

チュウガタシロカネグモの交接カップルも、ススキのすぐ横にいた。
左のオスの胴体はメスよりわずかに小さいだけで、脚の長さではメスに勝るとも劣らない。
オスの左触肢はしっかりメスの外雌器にあてがわれている。
向かい合っての交接スタイルを見ていると、本種ではメスによるオス喰い、ということはなさそうにも思えるが実際はどうだろうか?

0723-1000064.jpg

0723-1000077.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

今夏、うちの近所ではササコナフキツノアブラムシの発生量が多い。
アブラムシのコロニーがたくさんついているササは遠目でも褐色に萎れているのがよく目立つほどだ。
アブラムシが幼虫の糧となるゴイシシジミの数も次第に多く見かけるようになった。

写真画面左のメスのところにオスが飛来し、オスはお尻をU字型に曲げてメスに交尾を迫った。
メスは最初、オスから離れようとしたが、オスの求愛はひるむことなく続き、交尾に至った。
こうして一旦は交尾が成立したけれど、数秒後にはメスが前に歩いてそのまま離れてしまった。
ゴイシシジミの交尾成立は過去にも一度見ているけれど(所沢市)、そのときのメスは羽化直後だったようだ。
今日のメスはすでに交尾済みだったのか?



posted by やまかます at 17:59| チョウ

2023年07月22日

こだわりの水

都城市 山之口町

悠然と舞ってはときおり翅を休めていた、クロアゲハのオス。

N1000177.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

しっかり黒いのは翅の裏側で、表側は青味を帯びている上に白い筋模様が目立つ。

N1000243.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

N1000440.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

川床でしきりと吸水をしていたが、人影には敏感ですぐにソワソワし始めてそのまま飛び立っていく。
しばらく同じ場所を旋回してはまた戻ってくるからよほど川床の水の誘いが強烈なのか。水をグイグイ吸い上げてはお尻から排水し続けていて、吸った水はほとんどが体の中を素通りしているように見える。

0721-1000602.jpg
0721-1000620.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

ツユクサの花を次々と訪れていた、スジボソコシブトハナバチ。
ひとつの花での滞在時間はごくわずか。
posted by やまかます at 18:21| チョウ

2023年07月21日

痒くはないか?

都城市

シオカラトンボの撮影ならここ、と決めているフィールドは車で5分程度のところにある。
最初に訪れたのは2009年の9月だから、もう14年間も通っていることになる。
オオシオカラトンボとシオカラトンボが混棲していて、両者が絡み合うシーンも見られるけど、今日はうまく撮影できなかった。

N1000045.jpg
       OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

草上から急発進!

N1000070.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

頭だけ水平方向で、胴体がねじれている。
一瞬だけ空中停止するので、ファインダーを覗いていたのでは間に合わない。そこでノーファインダーでカメラを振り回して撮影。ほとんど尻切れトンボになってしまったけど、なんとか1カットだけフレームに納まった。

N1000543.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

岩上に静止したところでよく見ると、翅の翅脈には3頭の小さなヌカカ類が取り憑いている。
腹部が膨れているのは、翅脈から吸血しているからだろう。


posted by やまかます at 21:39| トンボ

2023年07月20日

夏型の煌めき

鹿児島県 曽於市

0720-1080524.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

3年前に撮影したツチアケビを再び訪れてみた。年月を経て大きく成長しただろうか、それとも、、、、、、
期待半分、不安半分、林道から逸れて森のなかに踏み入ってみれば、無い!どこにも、影も形もない。
どういった経緯で消失してしまったのか、まったく想像すらつかない。

ガックリきて林道へ戻り、気を取り直してさらに奥へと歩けば、ミヤマカラスアゲハのオスが吸水していた。
このあと、上空へと舞い上がり木々の梢をすり抜けるようにして悠然と滑空していた。

0720-1000073.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

少し離れた路面にはアオスジアゲハ、カラスアゲハ、もいた。

0720-1080549.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

路面に落ちていたノコギリクワガタ♂の死骸。体は柔らかく特に目立った外傷が無いが、すでにヒメアリがいっぱいたかっていた。

0720-1000125.jpg
     M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO 

ときおり吸水に来ているカラスアゲハやミヤマカラスアゲハを追いかけることもあった、コオニヤンマ。

三股町

午後6時21分、家の中までツクツクボウシの鳴き声が聞こえてきた。
このあと、ヒグラシの鳴き声。
posted by やまかます at 17:44| チョウ

2023年07月19日

大きな獲物も軽々と

三股町

今朝は民放局の収録があった。
朝一番、雨が降っていてどうなることかと気を揉んだけど、
TV局クルーの方々が我が家に到着するころには上空にうっすらと青空も見えていた。

庭のクヌギ樹液に来ているノコギリクワガタを前に喋る私の撮影から始まり、花壇のポンポン百日草を訪れるチョウたちの姿、ほか順調に撮影、インタビュウーが行われた。

0719-1080332.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO
0719-1080453.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

室内での撮影中、アシダカグモがツマアカクモバチに襲われる、というシーンが目の前で展開。
TVカメラは毒針を打ち込む瞬間まで捉えていた。私がカメラを取って戻ったときには、アシダカグモはすっかり麻酔が効いて大人しくなっていた。居間の網戸を大きく開け放っていたので、ツマアカクモバチは目ざとくクモを発見したようだ。
このあと、ツマアカクモバチは軽々とクモを咥えて縁側の下へと運び去った。

0719-1080460.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ツマアカクモバチはアシダカグモの狩りに特化しているのか、アシダカグモを運んでいる様子はこれまでにも数多く目撃している。アシダカグモが屋内外を行き来していることもあって、ツマアカクモバチも室内に紛れ込むことが頻繁にある。
狩った獲物は、多くは床下や雨戸の戸袋の中などに運び込んでいる。獲物を保管する空間の条件としては、乾燥していることが大事だろう。



posted by やまかます at 20:18| ハチ・アリ

2023年07月18日

銀鯱鉾

三股町

0718-7182382.jpg
     E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

オオカマキリの終齢幼虫が見られるようになった。今朝のは褐色型。

0718-7182408.jpg
     E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO GODOX TT350

おひとり様のノコギリクワガタ。

0718-1080297.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

メスを大事そうに抱えている、ノコギリクワガタのオス。

0718-1080291.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

コナラにぶら下がっているウスタビガの繭を覗き込むと、その直前にギンシャチホコの幼虫がいた。
繭は日を置いてときどき見ているのだけど、いつのまに。
posted by やまかます at 20:35|

2023年07月17日

コガネグモ科の2種

三股町

0717-7172332.jpg
      E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FL-900R

庭のアサガオが咲き始めたのはつい数日前からで、今朝はスジボソコシブトハナバチが来ていた。
居間の窓ごしに撮影。
アサガオの蔓棚にはカナヘビのメスとオスがいて、メスがオスを追い払っていた。ナワバリ争いか。

都城市

0717-1000081.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

先々週、見つけたオオスミコガネグモの生息地を再び訪れてみた。
成体は写真上の1個体だけしか見つからず、ほかにいた4頭はみな亜成体。

0717-1000101.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

すでに成体もいるわけだから、4頭の亜成体が成体になるのはそう先のことではないだろう。
亜成体の網にオスが来ていたが、このオスはメスが成体になるまで辛抱強く待つのだろうか。
網の位置が遠すぎて細かい観察はできなかったが、このオオスミコガネの生息ポイントには今後も通うことになりそうだ。

0717-1000268.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

〜北海道・昆虫観察ツアー〜

「北海道を代表する」とクモ図鑑にも書かれている、美麗種、キバナオニグモ。
今回は林縁のちょっとした草地ですぐに見つかったが、実際、道内の広い地域で普通に見られるようだ。

旭川市を発つ最終日(7月15日)、最初に訪れた嵐山展望台にてもう一度、見納めをしておいた。

キバナオニグモM1080173.jpg

キバナオニグモM1080195.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U


posted by やまかます at 21:24| クモ

2023年07月16日

夏来たり

三股町

0709-7162304.jpg
     E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO  夏雲を被った霧島山

連日、涼しかった旭川市から比べると雲泥の差がある酷暑の今日。
陽射しは強烈で暑いには暑いが幾分か湿度が低めなので、庭に出て作業したり、観察などして体を動かしているほうが過ごし易くはあった。

0709-7162284.jpg
     E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO FL-900R

花壇にいたキリギリスのメス。
ポンポンダリアは頂き物の種から育ったものだが、大きな花を咲かせている。
キリギリスもゆったりできるほどのテーブル。

0709-7162303.jpg
     E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO  

北海道に行く前には涸れていたクヌギ樹液だが、再びレストランの賑わいが戻っていた。

〜北海道・旭川市周辺の昆虫観察〜

10日〜15日の間、青空を見れたのは、着いた初日の1時間ほどと11日の午前中のわずか40~50分間だけで、
あとは曇りか雨、という天候に見舞われた。しかしそれでも午前中〜昼過ぎくらいまでは曇り空の下で観察や撮影ができて一日中足止めをくらうようなことはなかった。

14日は旭岳ロープウェイで姿見池平まで上がったものの、濃霧に加え雨が降り続き、気温は15度以下とかなり寒くて昆虫の活動は期待できず、軽い昼食をとってから下山した。
お花畑で高山蝶などの姿を期待していただけに残念だったが、これはなんとしても来年の夏、再びトライしよう!と我々3名は意気投合したのであった。

さすがに北海道、7月中ばのこの時期にトラフシジミの春型がまだいたり、
ホタル科のスジグロボタルが活動していた。

0714-1080140.jpg
0714-1080141.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 20:44| バッタ

2023年07月14日

北海道のミヤマクワガタ

和寒町 南丘森林公園 (7月13日)

宮崎の我が家の林では年に一頭、現れるかどうかという希少なクワガタだが、
北海道ではどこの森でも大概見つかる、ミヤマクワガタ。
ハルニレの樹液に来ていた。他にはスジクワガタもいたが、あとはモンスズメバチがいたくらいで、樹液レストランの賑わいというほどの場所は見ていない。

0713-1079944.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

0713-1079967.jpg
0713-1079976.jpg
  OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

ダケカンバの幹で行列を作っていた、エゾアカヤマアリ。

0713-1079915.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

樹上にアブラムシ牧場があるのだろう、上から降ってくるワーカーの腹部は飴色に透けて膨らんでいる。
0713-1079922.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 22:03| コウチュウ

2023年07月13日

十星

芦別市 上芦別公園 

昨日(7月12日)に立ち寄った上芦別公園では、

ナシカメムシ、アオクチブトカメムシ、ツノアオカメムシ、クサギカメムシ、そして、トホシカメムシを観察できた。
トホシカメムシは数頭いて、最初に見つけたのは交尾カップルだった。
交尾カップルがいたバラ科の樹種は調査中。
トホシカメムシが平地で普通に見られる、というのが北海道ならでは。

0713-120210.jpg
    TG-6

上川郡 和寒町(わっさむ)

今日は旭川市の北、和寒町にある南丘森林公園で観察を行った。

朝一番、土砂降りがあって天気情報も一日中雨ということだった。けれど、現地に着いてから午後2時までほとんど雨は降らず、時折、うっすらと青空さえ覗いたりもした。暑くもなく寒くもなく、とても夏とも思えず、まだシオヤトンボも飛び交っていて、とにかく観察歩きにはうってつけの天候であった。

0713-1000013.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

ニホンザリガニを探す、伊藤知紗さん、と河野宏和さん。
私は長靴を持っていないので岸辺で探索。
以前、いとも簡単に見つけた経験のある私だが、今日のところは成果無し。

0713-1000084.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

今夜は室内撮影もあるので、詳しい観察レポートは後日に。







posted by やまかます at 21:05| カメムシ

2023年07月12日

東屋の蝶

旭岳ビジターセンター (7月11日)

オニヤンマ_N1000032.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO  (撮影:7月11日)

午前9時半頃、散策路の途中で羽化直後のオニヤンマ♀を見つけた。
小雨が降り出す少し前だった。

0712-1000033.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (撮影:7月11日)

羽化したオニヤンマを見たあと、湿原の上空高く舞う大きなオニヤンマのシルエットが目に入った。
その姿を追いかけているその時、どこからともなく鳥が飛来してあっという間にオニヤンマを咥えとった。
一瞬の出来事でしかも曇り空だったため、鳥の正体はよくわからなかった。
大きさからして、ツツドリだろうか?ブッポウソウのことも頭を過ったけれど、北海道では道南で稀に目撃される程度らしい。
鳥は大物を捕らえて悠然と森の梢に消えていった。

その後、雨が一旦止み青空が広がった上空には、オニヤンマのメスが競うように舞う姿があった。


芦別市 上芦別公園

0712-1000057.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

午前中は概ね曇り。
芦別市、奥幌内原生林の林道沿いで観察をした後、昼前に上芦別公園に立ち寄ってみた。
ちょうどこの頃から雨が断続的に降り始めたが、しばらく観察してから大きな東屋で軽い昼食をとった。
この公園は空知川の途中にある野花南湖の湖岸にあり、林というほどでもなく植樹が並んでいるだけだが、それでもカメムシが何種か見られた。カメムシについては明日に書くとして、
昼食のパンを齧っていると、河野宏和さんが私の背後を指差して、
「オオヒカゲがいますよ」と言うその先を振り返ってみた。
行く先々でオオヒカゲをチラリと見る機会はあったけど、ようやくじっくり間近で見ることができた。
神経質で警戒心の強いチョウだが、近づいて(ゆっくりだが)も落ち着いていた。

今回の北海道昆虫観察ツアーは、私と河野宏和さん、そして伊藤知紗さん、の三名。
三人の目があるおかげで互いの死角を補い合い、キメの細かい観察ができる。
一人ならきっと見過ごしていただろう貴重な瞬間や稀な虫も見逃さないのである。

公園を出てから旭川市に向かう途中で観察ポイントを見つけ、雨が止んだ寸暇に観察。
午後2時頃から雨は止むことなく降り続けたので、観察を断念して、旭川市の市立博物館の見学にて本日は終了とした。

ホテル近くのレストランで夕食後、ジュンク堂書店で、林芙美子『放浪記』、俵浩三『牧野植物図鑑の謎』を買い求めた。
posted by やまかます at 21:41| チョウ

2023年07月11日

ゼブラ蛾

旭岳ビジターセンター

旭川市街地の朝は天気情報とは違って、晴れ間が出ていた。
嬉しい誤算だが、山の天候は変わりやすい。

市街地から1時間ほどの旭岳ビジターセンターに着いた頃には雲が増えてきた。
予定を変更して姿見池山上までロープウェイで上がることはせず、ビジターセンター周辺の散策路を歩くことにした。
高山植物お花畑には後日、天候が安定してから改めて出直すことにした。

曇っていて気温も低いので活動する昆虫の姿は少ないながら、木道を進むと目の前にキベリタテハが止まっていた。
残念ながら翅を広げることなく、すぐに飛び去ってしまった。
チョウは他に、ヤマキマダラヒカゲが樹液に群れていたり、エゾシロチョウやヒメキマダラヒカゲが敏捷に飛び回っていた。
オオウバユリ_TG110021.jpg
    TG-6

散策路脇に咲いていた、オオウバユリ

散策路を歩き終わる頃、小雨が降り出したが、ビジターセンターで時間を費やした後雨は止み、その後また晴れ間が40~50分ほど出て旭岳ハイキングコース歩きができた。

キヌツヤミズクサハムシ_TG110074.jpg
     TG-6

群れ咲いていたキンポウゲ科の黄色花には、ハムシの一種(キヌツヤミズクサハムシ?)が多数集まっていた。
緑色、桃色、銅色と体色にはいくつかのバリエーションがある。

ヒメキシタヒトリ_TG110155.jpg
         TG-6

元気よく飛んでいたゼブラ模様の蛾は、まさに宇宙怪獣のエレキング。
和名はヒメキシタヒトリ。

オククルマムグラ_N1000013.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

アカネ科のオククルマムグラ

午後から旭川市方面に移動してからは、激しい雨が断続的に降り続いた。


posted by やまかます at 22:14|

2023年07月10日

蝦夷のオニグモ

北海道 旭川市

旭川空港から車で47分の森へ。

着いた駐車場では、ピカピカのキバネセセリが出迎えてくれた。
見た目に傷ひとつないのに元気がないのか、飛ぼうともしない。
キバねせせりkM1079399.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO 

クマザサの上で次に迎えてくれた虫は、ルリボシカミキリだった。

ルリボシカミキリ_N1000188.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

林の林縁でまずはオスを見つけ、

オス_キバナオニグモ_M1079445.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

その後、草むらで円綱に陣取ったメスが次々と見つかったのは、キバナオニグモ。

キバナオニグモ_N1000265.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
posted by やまかます at 22:57| クモ

2023年07月09日

梅雨から盛夏へ

三股町

0709-1079359.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

6日前に孵化したサトキマダラヒカゲの幼虫は順調に成長しているようだ。
6頭いた幼虫は分散したのか、他の3頭は見つからない。クロヒカゲ幼虫も行方不明だ。

0709-1079350.jpg
  

昨日、今日と曇りでときおり晴れ間も出て、カラッとした風も吹き、うちではもう梅雨明けのような気分に浸っている。
ひところ多かったマメコガネ、コイチャコガネがかなり減って、とくにコガネムシはまったく見られなくなった。
そのなかで、ドウガネブイブイはそこそこいて、クヌギの若葉を食んでいた。
うちの周辺地域ではコガネムシの発生は梅雨入りの手前からで、梅雨に入ってからピークを迎え、真夏に入る直前で終わる。

0709-1079343.jpg
   OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

コガネムシとバトンタッチするかのように今頃から姿が目立ってくるのが、サツマコフキコガネだ。
様々な樹木の葉を食べるが、クヌギはとくにお気に入りのようだ。
写真は上下とも、触角が小さい、メス。

0709-1079345.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

午後4時半ころ庭で山仕事をしていたら、オニヤンマのオスが目の前に飛来し、私から1.3mほどの場所でしかも膝の高さあたりで、ピタッと空中に停止した。

なに!?この近さ!

大きな緑色の複眼をまじまじと見つめてしまった。
と、やにわにツツツ〜ッと30cmほど前進してまたピタリと空中に留まって、

トラナイノ? イッチャウヨ!

そんな台詞が聞こえたような、、、、しかしこんなときに限ってこちらは丸腰。
ここまでガッツリ止まるんだ、と感心していると、そこへ別のオニヤンマの影が視界の片隅を横切り、
その瞬間、影を追ってくだんのオスも去ってしまった。

きっとまた戻ってくるはず、とカメラを構えて同じ場所に立ってみたけど、待ちぼうけに終わってしまった。



posted by やまかます at 21:13| コウチュウ

2023年07月08日

大隈黄金蜘蛛

都城市 

0708-1000150.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

橋の欄干の向こう、エゴノキの梢にオオスミコガネグモがいた。
円網の真ん中に陣取っていたけど、振動に驚いて枝へと退避したところ。
海老色の体色や大きさから、まだ亜成体である。

0708-1000124.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

こちらは成体でヒグラシと思われる獲物を抱えていた。
メスが食事に興じている隙をついて、オスが上からジワリジワリと降りてきて、何度も交接を試みていた。
オオスミコガネグモのオスは初めて見ることができたが、橋から遠く離れており、35ミリ版換算1,000ミリ相当でやっとこの大きさ。

0708-1000175.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

網が切れてようやく背面の姿を見ることができた。
この場所ではほかに2頭の成体がいて、全部で4頭のオオスミコガネグモが比較的狭い範囲で網を張っていた。

これまでは延岡市や日南市でオオスミコガネグモを見てきたが、今日の場所は我が家からもっとも近い場所になる。

0708-1079322.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

今日の場所の記憶として、サワガニがいたことも記しておこう。

posted by やまかます at 20:10| クモ

2023年07月07日

団扇の使い方、家蜘蛛の生き方

三股町

0629-6299794.jpg
0629-6299797.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO FlashQ G20U

コウモリガの若い幼虫が入っているのだろう、クヌギの細枝にドーム型の木屑パッドがあって、そこが樹液レストランになっている。プンプン、発酵臭も漂ってくる。
この木屑パッドを剥がしておくと数時間後には修復される。その場合、突貫工事になるためドームのサイズはうんと小さく平たくなる。

あとから飛来したヒメスズメバチに対して、先客だったキタテハが翅のパンチであっさりと追い払ってしまった。
ヒメスズメバチの方が気が弱かった、というべきかもしれないが、キタテハの翅団扇も満更ではないようだ。

0706-1079217.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

家の外壁で、アシダカグモのメスがクロヒカゲを抱えていた。
アシダカグモは大きな体の割には、家の中と外を自由に出入りしていて、家壁や窓枠にやってくるいろいろな虫たちが獲物になっているのをこれまで何度も見てきた。
見方を変えると、家屋そのものが昆虫トラップとして機能していて、アシダカグモはそれをうまく利用している、とも言えるだろうか。

0706-1079230.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U
posted by やまかます at 18:25| クモ

2023年07月06日

チョウは学習するか?

三股町

0705-7050111.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

キュウリの花に、キタキチョウ。キチョウには黄色い花が似合う。

0706-1079243.jpg


ミヤマカラスアゲハのメスがヒルザキツキミソウで吸蜜を始めたので、駆け寄ってみた。
警戒されるかと思いきや、落ち着いて蜜を吸い続けた。

ところが、しばらくして、、、、

0706-1079248.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

花から離れようとしてそれが叶わず、バタン、バタン、と数回、翅を強く花弁に叩きつけ、もがいている様子。
やっとのことで花から離脱できた。
どうやら、口吻の先端が花の奥で挟まったか、抜けなくなったようだ。
今日のミヤマカラスアゲハ♀は、この痛い目にあった経験を学習するだろうか?

これまでにも、キイロスズメ、セスジスズメ、ホシヒメホウジャク、などで抜けない事故を何度も見ている。
オオチャバネセセリもよく花に来ているけど、このチョウはなぜか平気のようで、まだ事故例を見ていない。

午後5時過ぎ、自宅林でヒメハルゼミが鳴き始めた。

明日からまた雨、しかもかなり激しく降るという天気情報をみて、今日のうちに草刈り作業をしておいた。
道路に面した法面を刈っているとき、マムシの体が転がり出てきた。まさかそこに潜んでいようとは思いもしなかった。
気づいたときは体が真っ二つになり、ピクリともしない。ほぼ即死だったようだ。クヌギの根本近くだったが、
サンダル履きで草むらを歩くことは避けねばと改めて思った。

posted by やまかます at 18:33| チョウ

2023年07月05日

庭ハンミョウ

三股町

0705-7050067.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

ミヤコグサを庭で見つけた。
今日までずっと見落としてたのは雨のせいだろうか。窓からずっと先の林や田んぼを見つめている時間が多かった。
どこからか種子が運び込まれたのだろうけど、鳥のしわざかな。
ミヤコグサの群落で窓の下が黄色く染まるのはいつ頃だろう。

0705-7050085.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

目線より少し高い位置のクヌギ葉裏に、サラサリンガの卵塊があった。いつの間に産卵したのだろう。
去年の6月末頃にも同じクヌギで見つけていた。

0705-7050025.jpg
0705-7050034.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

地面にしゃがみ込んでもう一度、ミヤコグサを眺めていたら、「犬走り」(建物の裾に飛び出ているコンクリート台)を歩く、ハンミョウがいた。
ハンミョウがどんな獲物を捕らえるか、しばらく動きを目で追いかけていると、砂利のところでは急に石の隙間に潜り込んでしばらく動かなくなった。石をめくると小走りに移動して、また隙間に隠れる、ということを数回繰り返した。

posted by やまかます at 18:05| コウチュウ

2023年07月04日

もうこれで食べ切りました

三股町

0704-7049923.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro FlashQ G20U

先月、幼虫だったタケトゲハムシは、2、3日前に蛹となっていた。
2頭の蛹のそばには脱皮殻が見えるが、外に排出した糞はすべて雨で流されている。
蛹となったので、ササの葉の食害部分はこれ以上広がらない。
葉の中でトンネルを穿つがごとく食べ進んだその白い空洞、「しわざ」、をマインとも呼ぶ。
マインの面積いや容積を計測すれば、1頭の幼虫が成長に必要な餌の量というものを算出できる。
1匹の虫が成長して成虫になるまでにどのくらいの糧が消費されるのか、数値化できるのは面白い、とは思う。

0704-7049935.jpg
    OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

ミズナラの新梢がボロボロになるほど若葉が食べられ、ところどころ葉が巻かれてあるのは、ムラサキシジミ幼虫のしわざ。大きく育った幼虫が剥き出しになって、アリの訪問を受けていた。

0704-7049945.jpg

0704-7049951.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO FlashQ G20U

今日は曇りで雨はほとんど降らず、気温もさほど上がらずで、湿度は高いものの比較的過ごしやすかった。
デスクワークの肩ほぐしに、庭のチョウたちを撮影してみた。コチャバネセセリとクロヒカゲ。

モンキアゲハとクロアゲハの姿もあり、アゲハのメスはユズの若葉にしきりと産卵していた。このところ、キタテハも多く、樹液にはクロコノマチョウと張り合う様によく来ている。
posted by やまかます at 20:48| しわざ

2023年07月03日

たまごの正体

三股町

昨夜からの雨はずっと止むことなく、ようやく梅雨らしいジトジトの一日となった。
夜の落雷は激しかったので色々と気掛かりだったが、幸い停電は免れた。
とはいえ、明日の朝方まで雨はさらに長く激しく降り続けるようだ。

0703_J7039905.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 

一昨日、庭の台場クヌギ(上写真)の根際で、ヒラタクワガタ♂の頭部を拾った。
そう古くもなく、先月、生前の姿を見ていたのかもしれない。

0703_M1079195.jpg
     OM-1 LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH FlashQ G20U (7月1日、撮影) 

生きていたときの姿、大きさはこれくらいだろうか、12年前に撮影したヒラタクワガタの写真を引っ張り出してみた↓

0703_JX097876.jpg
     E-620 ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye + EC-14  (2011年7月9日、撮影)

先月、6月29日に産卵を目撃したクロヒカゲの卵が午前中に孵化していた(下写真左)。卵期は3日半ほどとなる。
同じ葉裏にあったもう一種の卵もほぼ同時に孵化したようだ。やはり、卵の正体はサトキマダラヒカゲだった。

0703_J7039887.jpg

0703_J7039896.jpg
OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO Godox DE300


posted by やまかます at 20:56| コウチュウ

2023年07月02日

多重レストラン

三股町

概ね曇り空の一日だったけどほんの束の間陽射しがあって、そことばかり庭に飛び出して肩休め。

0702-7022141.jpg
     E-M1X  M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

ポンポン百日草は、コチャバネセセリ、イチモンジセセリのレストランでもあり、

0702-7022083.jpg

0702-7022085.jpg

0702-7022086.jpg
      E-M1X M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO MC-20

ササグモにとっても、大事なレストランである。
今日は二回とも失敗に終わったけど。
posted by やまかます at 18:09| チョウ

2023年07月01日

まぎらわしい行動とは

三股町

J6309829.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

小さな花弁が一つ、ツワブキの葉上にあった。
どこから舞い降りてきたのか、すぐには見当がつかなかった。

J6309837.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

何のことはない、ツワブキと肩を並べているマンリョウの花とわかった。
しかし、すぐに思い当たらなかったのは、日頃からこの花のことを気にかけていなかったから。
冬の赤い果実だけが目に焼き付いていることにあらためて気づいた。

まだ蕾のほうが多く、咲いている花はわずか。

J6309845.jpg
     OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

先月、25日の朝のこと、、、、

クヌギの樹液酒場を覗き込んでみたら、ゴマダラカミキリがいた。

0625-6258768.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

どう見てもそれは、酒場で飲食に勤しむ姿に見えた。
が、しかし、ゴマダラカミキリが樹液に来るという観察例をこれまでに見たことも聞いたことも無い。
もしかしてこれは新発見か!と気持ちが昂る手前で、いや、待てよ、と、、、、、。

0625-6258785.jpg
      OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO FlashQ G20U

と、いうのも、2枚目の写真でわかるように、ゴマダラカミキリは徐に体の向きを反転し、
お尻を挿し込み始めたのである。
ゴマダラカミキリ♀の目的は、産卵だった。
posted by やまかます at 17:20| コウチュウ